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半年で50本、指名検索が2倍!エン・ジャパン×ノバセルで行った、テレビCMクリエイティブのPDCA

データという共通言語を使い、対等な関係を構築

MZ:どのようにクリエイティブをブラッシュアップしたのでしょうか。

日野:コアメッセージが確定しているので、変えるべきところとそうでないところがすでに明確になっています。具体的に調整する箇所は、言葉や音、画、構成です。

 従来型のCMクリエイティブでは、良い結果が出ても明確な理由が特定できず、次の制作へ活かしきれなかったケースもありました。ノバセルさんとご一緒してからは、制作するごとにクリエイティブの知見が積み重なっていく感覚があります。

MZ:制作過程の変化はありましたか。

日野:一番は、プロジェクトのクリエイティブプロセスに関わるすべてのメンバーが、とてもフラットな関係で制作できている実感があることです。私たちだけでなく、ノバセルの営業さんも制作や編集の現場に意見を述べてくれます。

 ノバセルさんとはお互いに、勘やフィーリングではなくデータや効果という、目に見える共通言語ありきの議論になるので、非常に建設的に話せます。

MZ:データが共通言語なのですね。

日野:そうです。主観ではなくデータドリブンで、確からしい数字によって決定したり仮説を立てたりしているので、意思決定に対する不安がだいぶ減りました。

 ノバセルさんであっても、オンエア前に立てた「この素材が伸びそう」という仮説が、放映後に違った結果となることもあります。しかし、事実をデータでしっかり捉え、次のクリエイティブに活かすことができるのは強い武器ですね。こうした認識を当社だけでなく、ノバセルさん側も、クリエイティブの皆さんも、同じ目線を持てるのが良いですね。

MZ:やはり数字の説得力には敵いませんね。

日野:はい。ノバセルさんは、右脳と左脳のバランスを意識していると思います。

 クリエイティブの皆さんも「ノバセルで過去に実施したクリエイティブの実績から考えると、こういう方向だと成果が出やすいですよ」「この業種ではこの表現の反応が良かったので、こういう見せ方はどうでしょう」と、データに紐づいた経験からのアドバイスをくださるので、非常に納得度が高いですね。

 ノバセルさんと一緒にやって「テレビCMはきちんとやればきちんと効果が出る」とデータでわかったことが非常に良かったですね。

さらなる改善で成果につなげる

MZ:今後の展開を教えてください。

日野:ノバセルさんとご一緒して、現時点ですでに成果が上がってきています。しかし、いろいろ検証する中で、まだ改善できることも多くあります。次にやるべきことがたくさん見えているのは、大きな収穫でした。

 またノバセルさんが新しくリリースされた、テレビCMの指名検索への影響スコアが見える「ノバセルトレンド」というSaaSサービスがあります。それを使って人材業界をチェックすると、業界内では高い成果を出せているのですが、異業種を含めて見ると、まだまだ伸びる余地を感じました。そこは頑張りどころですね。

 テレビCMはコストが非常に高く、不確定要素が高い施策です。経営層含めた関係者への説明がしやすくなる点においても、ノバセルさんを使う意味があります。引き続き検証しながら、中長期でビジネス成長の土台になるようなテレビCMのあり方を研究していきたいです。

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この記事の著者

那波 りよ(ナナミ リヨ)

フリーライター。塾講師・実務翻訳家・広告代理店勤務を経てフリーランスに。 取材・インタビュー記事を中心に関西で活動中。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

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MarkeZine(マーケジン)
2022/09/30 11:30 https://markezine.jp/article/detail/40037

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