Cookie廃止対策としてのLINEマーケティング
MicoCloudは、Cookieに依存しない見込み顧客のデータ収集にも活用できる。
八重樫氏は、「Cookieが使えなくなると、顧客になっていない人がどういう人なのかを知ることは難しくなり、アンケート調査などで補っていくことになる。その後の1対1のコミュニケーションまでワンストップで行うことができる」と説明する。
具体的には、LINEに登録したタイミングで、誕生日、家族構成などを聞くことができる。通信会社であれば、現在利用しているキャリアと不満点を聞くなどのことが考えられる。収集したデータにユニークなIDを付与し、見込み客のデータとして蓄積し、継続的に顧客の育成を続けることができる。
「見込み顧客のプールがどんどん増えていくことはLINEの良さ。フローでのコミュニケーションではなく、ストックとしてコミュニケーションができることは重要なポイント」と八重樫氏。
学習塾の事例では、サイトから離脱時にポップアップを設定し、LINEでの悩み相談を促し、ボットを利用して質問を用意した。タップ形式で回答できるようにすることで、情報回答率は92%を達成。結果に応じてコンテンツを出し分けているそうだ。顧客にあった情報を提供することで、LINE経由で入ってきた顧客の55%は資料請求に至っているとのことだ。
このほかにも、一斉配信ではなく一人一人に合わせたものを送るにあたっての配信コスト、コミュニケーションコストの削減も可能だと付け加える。
顧客の接点が変化し、Cookieが使えなくなっていく中、マーケティングの手法を変える必要が出てきている。アーンドメディアを検討に入れてみてはいかがだろうか。