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第107号(2024年11月号)
特集「進むAI活用、その影響とは?」

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N=1の顧客を捉え、売上を上げるための「アーンドメディア」活用のポイントとは?

マーケティングツールとしてのLINEの魅力

 アーンドメディアを展開することで顧客接点が増えるが、中でも「有用な手段になる」と八重樫氏がいうのがLINEだ。その理由として、 日本国内で7割以上が利用するメディアであること、その約40%はLINEでしかリーチできない層であることなどを挙げる。年齢層の広さも魅力で、40代、50代でも8割以上が使っているという。

 このような魅力を持つことから、企業のLINE活用も始まっている。既に1,300万を上回る数の公式アカウントが開設されているが、実にこの数は2016年から3倍近くの増加という。

 「LINEは友達登録のハードルが低いことも特徴です。そのため、少し興味がある“ライトユーザー”とより深い関係性を構築したり、初回購入、リピートや再来店などにつなげるといった使い方がおすすめです」(八重樫氏)

 一方で課題も指摘する。LINE公式アカウントでは機能に制限があるため、「ユーザー属性に合わせた配信ができない」「一斉配信しかできないため反応率が低くブロックの可能性もある」「LINEに精通した担当者を置くことが難しい」などだ。

 そこで紹介するのが、Micoworksが提供する「MicoCloud(ミコクラウド)」だ。MicoCloudはLINE公式アカウントの活用ツールで、行動履歴レポート、チャットボット、アンケート、ステップ配信、セグメント配信、顧客管理、API連携などの機能を備える。

 既に約500社の顧客実績を持つが、八重樫氏が強調するのは継続率の高さだ。「月次継続率は99.4%」と胸を張った。

顧客の取りこぼしを最小化、育成により集客を最大化

 LINE公式アカウント活用ツールのMicoCloudをどのように活用できるのか? イメージとしては、LINE公式アカウントの機能拡張としてソリューションを導入し、顧客の属性情報、行動履歴を管理し、見込み客のナーチャリングからロイヤルカスタマー育成までを一気通貫で行う

 これを八重樫氏は、認知→興味関心/検索→お気に入り登録→比較検討→購入/来店/予約→共有/継続利用という顧客ジャーニーに当てはめて説明する。

 認知→興味関心/検索ときて、ホームページやLP(ランディングページ)まできても、97%が離脱をすると言われている。

 MicoCloudを利用することで、広告からLPに誘導してコンバージョンしていく部分で、1対1のコミュニケーションを挟むことができる。「いかに短いスパンで完結するかがマーケティングの鉄則だが、顧客は納得して購入したいと思っている」と八重樫氏。MicoCloudで「1対1のコミュニケーションを通じて、何が不安なのか、重視するところはどこかなどについてコミュニケーションができる」という。

 「(離脱する)97%のうち、数%でもLINEに顧客プールとしてためておき、どういう人なのか、どの検討フェイズにあるのか、何を重視するのかなどの情報を収集する。その後は1対1でコミュニケーションをすることで、ニーズに合わせた価値訴求ができる」と八重樫氏。その後、購入/来店/予約→共有/継続利用とつなげることができる。こうすることで、顧客の取りこぼしを最小化し、育成による集客を最大化できる。

 実際、MicoCloudを導入したある大手集団塾では、コンバージョンポイント(資料請求)でアフィリエイト経由、Webサイト経由、LINE経由を比較したところ、最終コンバージョンである入塾率は、LINE経由はアフィリエイトの194%、Web経由の159%改善したという。

 LTVも改善できる。焼肉の和民(ワタミ)では来店リピートをLINEで促すことにより、当初の予想(10%)をはるかに上回る23%のリピートを達成できたという。

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Cookie廃止対策としてのLINEマーケティング

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この記事の著者

末岡 洋子(スエオカ ヨウコ)

フリーライター

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

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MarkeZine(マーケジン)
2022/10/19 10:00 https://markezine.jp/article/detail/40101

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