ママ層の体験動画・口コミの創出、リーチまでを可能にする方法とは?
──今回のエコバックスの事例では、実際にどういった取り組みが行われたのでしょうか?
内野:今回は「ママノワ」の体験動画・口コミ拡散プランを実施しました。こちらはママノワ会員から数十名にモニターとして商品を体験いただき、その様子を動画に撮ってInstagramに投稿いただくというプランです。
内野:そして、投稿の中からより共感を得られやすそうなものを弊社が厳選して記事化します。作成した記事は、ママの年齢や子月齢・子年齢でターゲティングできる広告配信ツール「MaMaReach」を活用して幅広いママにリーチしてきました。そして、事後の効果が評価できるようアンケート調査も実施しました。
さらに、これまで実施いただいた企業様にも大変ご好評いただいているのですが、ママたちが発信した体験動画や口コミは、企業様がプロモーションやSNSの投稿を行う際にコンテンツとして二次利用することが可能です。
──今回モニターの方が投稿したコンテンツを見てどのような感想を持ちましたか?
水田:モニターの方へ行ったアンケートでは、ほとんどの方が製品の性能に感動されていたのですが、それが投稿されるコンテンツにも反映されていました。強みである障害物回避や動作音の静かさに利点を感じていただける方が多くおり、それが伝わるコンテンツを投稿いただけていたのが、嬉しかったです。
──モニターの方にコンテンツを投稿する際の指示は行っているのでしょうか?
内野:リアルな声が反映されることが重要なため、投稿内容などに関する指示は行っていません。ただ、障害物回避機能などを伝えるには動きがあったほうがいいと思ったので、投稿時には必ず商品の動作がわかる動画を挿入していただくようお願いしていました。また、その動画はInstagramのストーリーズへの投稿もお願いし、投稿に商品サイトのURLを付けていただくことで、導線を増やすよう心がけました。
Instagram公式アカウントの約半月分のクリック数が今回の施策で発生
──施策によって得られた成果を教えてください。
水田:施策にあたって、ママにはInstagramに投稿する際、パラメーター付きのユニークURLを用いていただき、ECストアへのアクセスを計測いたしました。すると、弊社のInstagram公式アカウントが1ヵ月で獲得するアクセス数の50%を、たった一回の施策で獲得できていたんです。認知の拡大、商品理解の促進には十分つながったと感じています。
内野:今回の施策のポイントは、体験動画を通して「いかに自分ごととして捉えていただくか?」という点でした。そのため、モニターのママを選定する際は、単にフォロワー数の多さだけでなく、日々の投稿の様子やフォロワーさんの性質なども見させていただいていたんです。そういった点が今回の結果につながったと考えています。
水田:また、今回の施策で生成したコンテンツは、SNSやWebサイト、プレスリリースにも活用させていただきました。また、家電量販店のPOPや商談などのリアルの場でも活用しています。