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リピーターが7倍に急増しV字回復!ウェルネスリゾート支配人に聞く、ヒットの裏側

 健康ブームの高まりから、ウェルネス関連のサービス・商品の注目が集まってきている。Dr.stretchなどを展開するnobitel(ノビテル)では、2015年より奄美大島にてリゾート施設を運営。ウェルネス×リゾートを組み合わせることで、赤字経営からのV字回復を果たした。加えて昨今の健康ブームに乗り快進撃を遂げているという。本記事では、ウェルネスリゾート「THE SCENE」の支配人である小林良輔氏に健康志向の高い人のインサイトと顧客体験に重きを置いた組織体制について話を伺った。

「心身ともに健康になる」ことに特化したリゾート施設

──今回はリゾート施設のV字回復の裏側と、ウェルネス関連のインサイトについてお伺いしていきます。最初に自己紹介をお願いできますか。

小林:nobitelの小林良輔と申します。弊社はDr.stretchというストレッチ専門店を国内外合わせて219店舗(2022年12月時点)を運営している会社です。その他にも、健康分野にスポーツとITを組み合わせて、色々な事業を展開しております。私は、鹿児島県の奄美大島の最南端にあるウェルネスリゾート「THE SCENE」で、ホテルの支配人を務めております。

ホームページより
ホームページより

──ウェルネスリゾートとは何なのでしょうか。

小林:「滞在を通じて健康になることを目的とし、体と心を整えていく」ことがウェルネスリゾートのコンセプトです。元々海外にはヘルスツーリズムという考え方があり、観光庁でも「自然豊かな地域を訪れ、そこにある自然、温泉や身体に優しい料理を味わい、心身ともに癒やされ、健康を回復、増進、保持するもの」と定義されています。

 近年では健康志向の高い方々を中心に国内外で「ウェルネス」がトレンドワードとなっており、それに宿泊と組み合わせた「ウェルネスリゾート」にも注目が集まっています。

 当施設ではヨガ・ストレッチ・マッサージといった「リラクゼーションプログラム」のほか、クルージング・ダイビング・アーシングなどといった、自然に癒やされる「ネイチャークレンズプログラム」を提供しております。時期にもよりますが、50プログラムほどを常時取りそろえております。

──すごい数のプログラムですね。

小林:そうですね。お客様には、ご宿泊の間に数あるプログラムの中からいくつか選んでいく形を採用しています。

株式会社nobitel トラベル・ホテル事業部執行役員 「𝐓𝐇𝐄 𝐒𝐂𝐄𝐍𝐄」支配人 小林良輔氏
株式会社nobitel トラベル・ホテル事業部執行役員
「𝐓𝐇𝐄 𝐒𝐂𝐄𝐍𝐄」支配人 小林良輔氏

「ウェルネス」が世の中に広まってきている

──昨今の健康志向の高まりをどのようにとらえていますか。

小林:医療的な健康ではなく、心と体の健康、生活環境や社会的な健康を指す「ウェルネス」の認知や認識が生活者の中でも浸透してきているのを実感しています。コロナ禍を通じて健康について見直す人も多く、一般の方々や、健康に関してあまり考えたことのなかった方々にも「ウェルネス」に対する意識が芽生えています。

 2021年からウェルネスリゾートとしてPRを強化していますが、2022年の始めからはメディアでも「ウェルネスリゾート特集」が組まれ出したほか、「ウェルネス○○」とつく企画が増えてきています。本格的なウェルネスブームが「やっと来たか」というのが正直な感想です(笑)。

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この記事の著者

齋藤 ゆう(編集部)(サイトウ ユウ)

大学卒業後、広告代理店に入社しマーケターに。その後、事業会社に転職。金融・美容分野のマーケティング・企画・運営・セールスに携わる。2020年、翔泳社に入社しMarkeZine編集部に所属。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2022/12/27 08:00 https://markezine.jp/article/detail/40877

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