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TikTokの関連動画は8,100万再生超え!サントリー「ビアボール」の開発経緯とデジタル戦略に迫る

TikTokの動画再生回数は8,100万!クリエイターの固定ファンにもリーチ

──プロモーションの成果について教えてください。

 11月の家庭用の発売に合わせて、サントリー公式TikTokアカウントでビアボーラーズ動画を公開しました。それに加えて、今回出演されたTikTokクリエイターの方々にも各自のTikTokアカウント上でビアボールの楽しみ方を順次披露していただき、複層的に情報を出したことでMZ世代を中心に広く世の中にリーチしました。TikTokで「#ビアボール」の付いた動画の再生回数は約8,100万回「#ビアボーラーズ」では約4,600万回に上るなど、大きなムーブメントが起こせていると実感しています。

動画「ビアボーラーズ大集合」篇では、TikTokクリエイター6人が各々の割り方でビアボールを楽しむ姿を描いている

──若者のアルコール離れなどが叫ばれる中で、このプロダクトが持つ意味はどこにあるとお考えですか。

 ビールに対する若年層の声として「決まった味わいで自由度が低い」「ゆっくり愉しめない」といった内容のものが多く、物質的な満足感より、共感・共有などのコト消費を重視している傾向にあるように思います。そういった現代の若年層の消費における価値観に寄り添ったことで「ビールの味わいをどう変えていくかということではなく、ビールをどう愉しんでもらえるか?」という着想に辿り着き、今まで味に左右されがちであったビールに対する我々の考え方の軸を一新できたのではないかと考えています。

ビール文化の創造性を見直すきっかけに

──「モノ消費からコト消費へ」という変化の波がアルコール業界にも訪れているのですね。

 そうですね。まさにビアボールのコンセプトも「もっと気軽に自分らしく、自由に楽しめるビール」。今回のプロダクトが、ビール文化の創造性を見直すきっかけになれば良いと考えており、今後の商品開発やコミュニケーションのあり方を変革する第一歩につながったのではないかと思います。

──今後のビアボールのプロモーション施策に関して、展望があれば教えてください。

 ビアボールは発売こそしましたが、ある意味まだ完成されていないプロダクトだと思っています。MZ世代の人たちは、自分たちの手でよりブラッシュアップさせられる“余白のあるプロダクト”を好み、生活に取り入れています。「自由にアレンジできる」というビアボールの提供価値が、MZ世代によってブランドの可能性をさらに広げてくれるものであり、ユーザーとともに成長していくブランドにしたいと思っております。

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この記事の著者

釘﨑 彩子(クギサキ アヤコ)

 2019年からマーケティング・広告の専門出版社で編集者として勤務。広報・PR分野を中心に編集業務にあたる。2022年よりフリーランスのライターに。媒体問わず、マーケティング、広報、経営者インタビューなど、ビジネス領域を中心に幅広く執筆。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2023/02/06 09:00 https://markezine.jp/article/detail/40982

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