「ながら視聴」で検索されやすいカテゴリーとは?
最後に、本連載でも度々触れている「ながら視聴」について掘り下げてみたいと思います。第2回でもお伝えしたように、85%のユーザーが「CTVを視聴してそのままスマートフォンで検索する」経験をしており、特に20代では45%がTwitterで、22%がInstagramで検索しています。
では、実際その検索の対象となる商品カテゴリーに傾向は見られるのか、少し調べてみました。それが下の図になります。
「ながら視聴」されている商品カテゴリーのトップは「食品・飲料・グルメ」。そこから「日用品」「旅行・イベント」「ゲーム・エンタメ」と続きます。
あくまでもマス向けのアンケート調査であることを前提にしつつ、傾向としては、低関与/習慣購買型と、高関与/情緒購買型のカテゴリーが上位に集まっているように見えます(下図参照)。
低関与/習慣購買型(左下)はほとんどのユーザーに必要な商品ですから、母数が多いのもうなずけます。逆に、高関与/情緒購買型(右上)は、カテゴリーそのものが情緒に強く訴えかけるものだからこそ、ついつい知りたくなってしまうのかも知れません。
こうした傾向差はありつつも、いずれのカテゴリーでも「ながら視聴」の行動は確認できたので、いかにして広告をきっかけにもっと知りたいと思ってもらえるか、広告クリエイティブを工夫していきたいものです。
第5回予告:CTVの未来
次回は、「CTVの未来」をテーマに、CTVはこの先、どんな発展の可能性を秘めているのかについて、国内外の実態を踏まえて考えてみたいと思います。ぜひ、次回もお付き合いください。
