プラントベースフードのニーズは今後も増え続ける
──フードロスといった問題への対応や、代替食品やプラントフードといった食の多様化など様々な話題がありますが、将来の食品市場はどのように変化するとお考えですか?
食の環境は変わりつつあると実感しています。プラントベースフードでいえば、私たちが最初にZENBを考え始めた2017年頃は全然広がっていませんでしたが、今では大豆ミートを見てもわかるようにだいぶ広まってきたのではないでしょうか。実際、いろいろなお店が取り扱っているほか、参入する企業も増えています。そのニーズの高まりに期待しているところです。
プラントベースフードは、これからも増えていくと思っています。もちろん原料高騰などにより安定供給が難しくなるといったことは今後も起こりうるでしょうが、地球温暖化問題に向き合うため、植物性のものを大事にしていくことの重要性は変わらないはずです。
「自分ごと化」と、食事に取り入れやすい商品展開を
──最後に、ZENBの展望について伺えますか?
「自分ごと化」できるような取り組みに力を入れていきたいと考えています。先ほどお話したようなコピーを工夫することもその1つですが、私たちが一方的に発信するだけでは伝わらず、意識を変えていくようなことはできないでしょう。
プラントベースフードを召し上がる方の中には、地球のために行っている方もいれば、自分の体のために行っている方もいます。様々な方がいるでしょうが、一人一人の気づきになるような働きかけ、自分ごと化できるような働きかけをこれからも行っていきたいです。そうすることで、プラントベースフードの重要性を浸透させることに貢献していきたいと思います。
そして、今後もおいしいものを提供し続けていくこと。どんなに健康や環境に良いものでもおいしくなければ続けることはできません。主食や間食、即食など、ユーザーのニーズに応じた商品を開発・お届けし、食事の中に取り入れやすく、続けやすい、おいしいものを提供し続けていきたいと思います。