縦型動画がトレンドに
MarkeZine編集部(以下、MZ):本日は、動画DXプラットフォーム「Firework(ファイヤーワーク)」のカントリーマネージャー 瀧澤様と、ソフトバンクでデジタルマーケティング支援をされている河西様にお話を伺ってまいります。まず、現在の動画マーケティングにおけるトレンドをどのように見ていらっしゃいますか?
瀧澤:私は今米国本社におりますので、日米両方のトレンドをお伝えしたいと思います。まず共通点は、SNSの動画コミュニケーションが当たり前になっていること。多くの方がSNSを使って情報を取得しており、利用時間もどんどん伸びています。
またSNSのフォーマットは大きく変化しています。たとえばTwitterから始まったテキストをシェアする形式は、FacebookやInstagramによって写真の投稿へと変わりました。フォーマットの変化にあわせてユーザーのニーズも変化しており、今のトレンドは縦型動画ですね。TikTokに代表される、短いスパンで動画をスワイプしながらどんどん情報を取り入れていくユーザーが多くなっています。
瀧澤:一方、日米で異なる点はビジネスにおける動画活用への取り組み具合です。米国は、縦型動画へのリソースの投下が非常に高いと感じます。日本は動画を作る社内リソースやノウハウが十分でないことが多いようです。
より多くの情報を伝えることができる動画を、ユーザーがスマートフォンで日々慣れ親しんでいる縦型フォーマットを通じて企業のオウンドメディアや各ブランド・メーカーの自社サイトやアプリで活用することで、より優れた顧客体験を提供できる可能性があると考えています。
MZ:河西様にお伺いします。近年はデジタルマーケティングで、どのような相談が多いと感じますか?
河西:様々な種類の悩みがあるのですが、デジタルマーケティング部門とセールス・販売部門が連携できておらず、デジタルマーケティング上での貢献度合いが可視化できないというご相談があります。たとえば、デジタル施策の実店舗への来店効果が不明瞭であったり、実店舗の販売スタッフたちの知見や経験といったノウハウをマーケティング活動に活かせていないなどです。
他にも、生活者ニーズの多様化によりこれまでの一方通行の広告表現からコミュニティ形成を通じた顧客体験の創出にシフトしようとしているクライアントから、スタッフと顧客が同じ場でコミュニケーションできるような顧客体験を創れないかという声もありますね。
「Firework」でユーザーにスムーズな購買体験を提供
MZ:Fireworkのサービスについて教えてください。
瀧澤:Fireworkは縦型ショート動画やライブコマース、動画編集ツールを一気通貫で提供する動画DXプラットフォームです。縦型動画やライブコマース機能を自社サイトやアプリにノーコードで実装することが可能で、すべての顧客接点とその体験をアップデートします。
また「FW Studio」という弊社の動画編集ツールを利用することで、動画の編集だけでなく静止画像を組み合わせて動画を制作することが可能です。豊富なテンプレートがあるので、画像や文字を変えるだけで簡単に縦型動画が制作できます。サイト上では、動画をスワイプしてそのまま購入や予約ができるため、商品の認知から決済までスムーズな体験をお客様に提供できます。
ライブコマース機能では、Fireworkカメラアプリを通じてライブ配信の撮影から管理、配信までを一括で実行することが可能です。ライブ参加者とのコメントを通じたやりとりなど、インタラクティブなコミュニケーションの中でお客様にブランドへの理解を深めていただけます。
またSNS同時配信機能(サイマル配信)により、自社サイトだけでなくSNS(Instagram・TikTok・YouTube・LINE・Twitter・Facebook)でも同じコンテンツを同時配信できます。これにより視聴者のリーチを増やすことができます。