ソフトバンクとのシナジーで実現する高度なデータ活用
MZ:具体的にどのようなデータ活用が行えるのでしょうか?
瀧澤:Google Analyticsのほか、Treasure DataのCDPとの連携により、デジタルと店舗の購買データを統合した分析が可能になります。「最近ライブ配信は視聴したが、店舗での買い物をしていない顧客にクーポンを発行する」「6ヵ月間、同じものしか買っていない顧客に新商品を紹介するライブ配信をする」など、特定のユーザーに対してメッセージを最適なタイミングで届けることができます。
河西:さらにソフトバンクがデータ領域で連携することで、より効果的なマーケティング施策が行えます。Yahoo!は8,400万人、LINEは9,400万人(2023年2月時点)の会員がいるなど、ソフトバンクグループは国内最大規模のデータプラットフォームをもっています。Yahoo!やLINEもTreasure DataとAPIの連携をしているため、グループリソースを通じたアクションが可能です。
たとえば、以下のような形でソフトバンクグループが持つアセットを活用し、施策のPDCAを回していきます。
- Yahoo!やLINEで広告を配信し、自社のサイトやECサイトにユーザー集客
- 受け皿である自社サイトやECサイトでFireworkを活用し、集めたユーザーのエンゲージメントや売り上げを向上
- データをすべてTreasure Dataに集めデータを統合・分析することで、リターゲティングなどの新たな施策に活用
また、ソフトバンクのデータ分析とFireworkのコンテンツ力の掛け合わせにより、強いシナジーを生み出せます。当社がもつYahoo!やLINEのユーザーデータなどの分析結果をもとに、Fireworkのコンテンツチームが作成したクリエイティブコンテンツを提案することもできます。
MZ:具体的にどのような企業がFireworkを導入しているのでしょうか?
瀧澤:アパレルやコスメ、ビューティー、家電、ライフスタイル、通信系まで様々です。たとえばアパレル事業を展開されるアーバンリサーチ様は、Fireworkを活用し公式オンラインショップ上でライブ配信を高頻度で行われています。
配信では、リアル店舗のスタッフが着用感やスタイリング例などを交えて商品を紹介。ターゲット層のお客様に利用シーンを想起させるテーマでライブ配信を行うことで、共感を高め、購入の促進を図るとともに、エンゲージメント向上にもつなげています。
瀧澤:またワイモバイル様やラインモ様は、サイト内のQ&Aにショート動画を活用されています。言葉では伝わりにくいサービスの特徴やメリット、手続きや設定方法を動画で案内することで、自社サービスの魅力を伝え、利用者の利便性も高めています。
目指すのは、すべての顧客体験のアップデート
MZ:最後に、今後の展望についてお聞かせください。
瀧澤:Fireworkが目指すのは、オンライン・オフライン問わずコマース全体を通じてあらゆる顧客接点と顧客体験をアップデートしていくことです。近く実現予定の動画版チャットボットによる1対1の接客など、多様なお客様のニーズを先取りした革新的な機能を今後も継続的に提供してまいります。
コンテンツ面でも、チームの強化を進めるとともにナレッジを活かしながら、動画戦略の立案や内製化の部分までサポートしていきたいと考えています。
河西:ソフトバンクはグループの持つLINE・Yahoo!・PayPayといったあらゆる顧客接点とTreasureDataなどのデータ基盤を活用し、Fireworkとの連携を進めることで、顧客体験の創出やデータ活用、コンテンツ作成も含めた包括的なエコシステムの強化に取り組んでまいります。
加えて冒頭でも触れたように、昨今は価値観(生活者ニーズ)の多様化により従来の一方通行の広告表現だけではユーザーへの訴求が難しくなってきました。今後はメタバースとの掛け合わせなど、当社だけではできないようなアプローチをFireworkとともに挑戦していきたいです。
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