NTTコム オンライン・マーケティング・ソリューション(以下、NTTコム オンライン)は「NPSベンチマーク調査」を実施。今回は、通販化粧品部門の調査レポートの一部を紹介する。
なお、NPS(Net Promoter Score)とは顧客ロイヤルティを測る指標のこと。「友人や同僚に薦めたいか」という質問に対し、9~10点を付けた顧客を「推奨者」、7~8点を「中立者」、0~6点を「批判者」と分類。回答者全体に占める推奨者の割合から、批判者の割合を引いで出てきた数値(※)がNPSの値となる。
※たとえば、10人の回答のうち「9~10」の推奨者が3人、「0~6」の批判者が5人だった場合、NPSは30から50を引き「-20」となる
NPSスコア、トップは「ハーバー研究所」
調査対象となった通販化粧品会社7社のうち、NPSスコアが最も高かったのは「ハーバー研究所」で-2.0ptだった。2位は「ASTALIFT(-7.0pt)」3位は「FANCL(-7.1pt)」という結果に。
1位のハーバー研究所については、「効果・効能」や「使い心地の良さ」「自分の肌質にあった商品がある」などが評価のポイントに。ASTALIFTでは「有効成分の含有量が多い」や「パッケージや容器のデザインのよさ」が、FANCLでは「企業イメージ・ブランドイメージのよさ」「目的に合った商品の探しやすさ」がそれぞれ評価された。
3割の人が「無料サンプルが購入の決め手に」と回答
対象の通販化粧品を試す目的で行ったことがある行動を聴取。その結果、トップは「無料のサンプルを利用した」で57%だった。
次に、無料のサンプルや有料のトライアルキット・トラベルセットが商品購入の決め手になったかを調べた。その結果、「無料のサンプルセットが決め手になった」と回答した人は33.9%に。一方、「有料のトライアルキット・トラベルセットが決め手になった」と回答した人は11.8%だった。
情報源のトップは「アットコスメ」
普段、メイクやコスメに関する情報をどのように得ているかを調べた。その結果、最も高い割合を示したのは「アットコスメ(37.5%)」に。次いで「メーカーのサイト(34.6%)」「友人や知人からの口コミ(31.8%)」が続いた。
なお、2019年の調査結果と比較したところ、「友人や知人からの口コミ」や「テレビやラジオの番組や広告」「雑誌記事や雑誌広告」「新聞の記事や広告」などのリアルな口コミやメディア広告は低下。一方、「Instagram」や「YouTubeのコスメ関連動画」などは増加していた。
【調査概要】
調査対象企業:ASTALIFT、DHC、FANCL、ORBIS、ドクターシーラボ、ハーバー研究所、マナラ化粧品
方法:NTTコム リサーチによる非公開型インターネットアンケート
対象者:インターネットリサーチモニターのうち、この1年間で調査対象サイトの化粧品を利用した人
期間:2023年1月30日(月)~2月6日(月)
有効回答者数:2,502人
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