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「インバウンドの思想」をマーケティングに~実践事例とその思考プロセス~

Googleのアルゴリズム更新後もリード件数は増加!改善に導いたブログの運営法とは

 インバウンドの思想と、その施策を実践する方法を具体的に紹介する本連載。8回目となる今回は、前回に引き続きSEOとコンテンツ制作について「HubSpot Japan 日本語ブログ」編集長の水落絵理香と、同社SEOストラテジストの池村真澄が解説します。2022年夏に実施されたGoogleのアルゴリズム更新を受け、HubSpot Japan 日本語ブログはトラフィックとリードとも下降傾向に陥りました。本稿では、こうした事態を我々がどのように対処し、サイト改善につなげたかを紹介します。

2022年のGoogleアルゴリズム更新にどう対応したか

 HubSpotでは「HubSpot Japan 日本語ブログ」を順調に運営してきました。ところが2022年夏、Googleがアルゴリズムを更新。これにより、HubSpot Japan 日本語ブログのコンテンツのほとんどで、トラフィックとブログ経由のリードが下降トレンドに陥りました。この状況を改善するために、私たちが約半年間何を行ってきたのか、あるいは何をしなかったのかを本記事ではご紹介します。

HubSpot Japan 日本語ブログ

 下降したトラフィックとリードの件数を改善するにあたり、ボトルネックを突き止めるべく他国のSEO担当者から情報をヒアリング。また、トピックの検索結果として上位に表示されているメディアをチェックし、どのような記事が読者から「価値がある」と捉えられているのかを地道に調べては検証しました。その結果、記事の価値を評価する主体を「検索エンジン」ではなく「読者」に据えている点が、価値ある記事に共通していることだとわかりました。

自社コンテンツの特徴を俯瞰で見る

 当社では、組織全体で「インバウンド」の思想に基づいた施策を実践しています。インバウンドとは「顧客から価値を受け取る前にこちらから価値を提供し、顧客に満足してもらう」という思想です。マーケティングのみならず、営業やサポートなど、企業活動におけるあらゆる取り組みを顧客中心に設計することで、企業への信頼や共感を生み、組織成長につなげていく考え方ともいえます。

 Googleのアルゴリズム更新でトラフィックとリードの件数が下がり、ブログの運営方針を考え直す際にも、インバウンドの思想は立ち返るべき指針になりました。「読者にとって価値があるかないか」の視点でHubSpot Japan 日本語ブログのコンテンツの特徴を改めて分析した結果、次のような仮説が立ったのです。

1.記事のクオリティは高い
2.しかしアップデートの頻度が低い
3.テキストが多く、わかりやすい図表が少ない

 この仮説に基づき、読者から「HubSpot Japan 日本語ブログは価値のあるメディアだ」と認識してもらうためのアクションを決めていったのですが、そこで決断を迫られました。なぜなら、ブログ改善のためにできることは無数にあったからです。そのため、やること/やらないことを明確にする必要がありました。

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この記事の著者

水落 絵理香(ミズオチ エリカ)

HubSpot Japan 日本語ブログ編集長。CMS制作会社の営業職に従事した後、Webマーケティングメディア「ferret」の立ち上げから参画し、ライター・副編集長を経て独立。「MarkeZine」や「ITMediaMarketing」「AMP」など複数のビジネスメディアで執筆活動する傍ら、Bt...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

池村 真澄(イケムラ マスミ)

HubSpot Japan マーケティングチームSEOストラテジスト。旅行、アパレルなどのメディアサイトやECサイトのWebデザイナーとして従事。その後、Webマーケティング職へ転身。留学やフランチャイズなど複数の比較メディアでSEO・CROを担当。2022年4月より現職。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2023/06/12 08:00 https://markezine.jp/article/detail/41893

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