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MarkeZine Day 2025 Retail

SNS起点で生まれるマーケティングトレンド

「素材改善美容」「自然な清潔感を演出」SNSで選ばれる美容情報のトレンド&2023年夏の予測

メイクは動画を参考、「自然なのに盛れる」メイクが人気

 メイク・コスメに関する投稿数は時系列では減少傾向にありますが、そもそも投稿数がスキンケア関連の約10倍あり、SNS上で依然積極的に情報交換がされています。

 また、Twitter・Instagramでの投稿量は減少傾向にありますが、YouTubeでのメイク・コスメの投稿量は増加傾向にあります。これは、コスメの情報を収集する際、商品のスペックだけでなく、可視化されたメイクアップ効果を重視するユーザーが多いことを示しています。

 その中でも人気なメイクは韓国アイドルを参考にしたメイクで、2022年秋から冬にかけて、日本の有名美容TikTokerのありちゃんさんやYouTuberの水越みさとさんが韓国のメイクアップアーティストとコラボして以来、各SNSでの韓国風メイクハウツーコンテンツが増加しています。

 このメイクの特徴として、アイシャドウの色味は薄いピンクやブラウン、ベージュなどの淡い色で、締め色(アイシャドウの中でも濃い色)は使わず、眉毛やまつ毛の毛並みを活かしてパーツを際立たせています。全体的に薄い色味ながらパーツを強調することで、素顔を垢抜けて見せています。

 このことから、メイクにおいても「飾るのではなく素材を美しく見せる美容」がトレンドとなっていると考えられます。また、色味の華やかさではなくテクニックが重要なメイクのため、動画フォーマットでの発信がより参考にされやすいのです。

2023年夏は「自然な清潔感を演出できる」がトレンドに

 以下は2021年6月から2022年5月のSNS上の美容トピックスをTwitterでの投稿傾向からまとめた表です。

 2021年の夏と2022年の夏に共通して、「日焼け予防」「ダイエット」「崩れにくいベースメイク」情報などが増加しました。

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 今年もこのような季節商材需要は変わらず増加する見込みですが、そこに直近で増加している「素材を改善し自然に垢抜けさせる」といったトレンドが加わっていくと予想しています。

 たとえば、「崩れにくいベースメイク」では、スキンケアでそもそもメイク崩れしにくい肌に整える方法や、メイクを厚塗りしてカバーするのではなくテクニックで自然なベースメイクを演出できるハウツー動画などの需要増加が考えられます。

 また「臭いケア」に関しても、香料で飾るアイテムよりも、体臭の原因から改善できるアイテムやシャンプーや、石鹸などの清潔感のある香りが自然に香るアイテムが支持されるのではないかと予想しています。

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SNSで見えた「買うべき美容アイテム」への不信感

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この記事の著者

奥村 咲香(オクムラ サキカ)

スパイスボックス Social Insight Lab.アナリスト
 プロデューサーを経て、スパイスボックス独自のSNSデータを活用した、SNSアカウント運用・オフライン統合施策・新規事業立案などを目的としたプロジェクトにおけるデータ活用・戦略立案に参画。現在はナショナルクライアントを中心に、各SNSプラットフォームを...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2023/05/11 08:30 https://markezine.jp/article/detail/42154

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