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『MarkeZine』(雑誌)

第106号(2024年10月号)
特集「令和時代のシニアマーケティング」

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【特集】転換期に商機を見出す

ライフ起点でトレンドを読み解く アクセンチュアが考える2023年の商機とは

 “アフターコロナ元年”とも言われる2023年。経済回復が期待される一方で、紛争や物価高は続き、企業のビジネスや消費者の生活に与える影響も小さくない。不確実な社会において企業が商機を見出すためには、市場を俯瞰で見渡す視点が欠かせないだろう。本稿では、2008年より年次レポート「アクセンチュア ライフトレンド(旧名称:フィヨルドトレンド)」を発行し、市場を定点観測し続けるアクセンチュアを取材。マネジング・ディレクターを務める豊島氏に、2023年のトレンドや商機を見出すためのヒントをうかがった。

※本記事は、2023年7月刊行の『MarkeZine』(雑誌)91号に掲載したものです。

2023年に変化をもたらす5つのトレンド

──まずは「アクセンチュア ライフトレンド(以下、ライフトレンド)」の概要を教えてください。

 ライフトレンドは、Accenture Songで活躍する世界中のデザイナーやストラテジストらの知見を集結させ、人々と地球、テクノロジー、企業、そして人々同士の関係を物語るものです。

アクセンチュア株式会社 Accenture Song マネジング・ディレクター 豊島 周(とよしま・しゅう)氏 2005年にアクセンチュアへ入社。戦略グループでクライアントのM&Aやグローバル戦略の立案に伴走する。2015年に製造流通本部へ異動し、デジタルを専門にクライアントが抱える経営課題の解決をサポート。2020年にAccenture Songの前身組織へ異動し現職。現在は小売業向けにコンサルティングサービスを提供するチームの共同統括を担う。
アクセンチュア株式会社 Accenture Song マネジング・ディレクター 豊島 周(とよしま・しゅう)氏 
2005年にアクセンチュアへ入社。戦略グループでクライアントのM&Aやグローバル戦略の立案に伴走する。2015年に製造流通本部へ異動し、デジタルを専門にクライアントが抱える経営課題の解決をサポート。2020年にAccenture Songの前身組織へ異動し現職。現在は小売業向けにコンサルティングサービスを提供するチームの共同統括を担う。

 2008年にデザインスタジオのフィヨルド(現:Accenture Song)によって第一号が発行されました。フィヨルドの担当者らは人々の生活を観察する中で、感情の機微によって生活者の暮らしに変化が起こり、社会に様々な“うねり”を生んでいると実感。その変化の深い部分を探り当てようとしたのです。年次レポートとして毎年制作し、クライアントとの議論をスタートさせる資料として活用しています。2023年はこれまでの系譜を継ぎつつ、ライフトレンドと名称を新たにしてお届けしています。

 ライフトレンドでは人々の生活を中心に据えた“ライフ起点”の考えに基づき、「人々が新しいテクノロジーを駆使しながら、変わり続ける自身のニーズをいかに満たしつつ生活を営んでいるか」を見ています。その上で、向こう一年とそれ以降にブランドと人々の間の力関係に変化をもたらすであろう5つのトレンドを紹介しています。

 2023年は「1.I WILL SURVIVE―不安定な社会環境に適応する生活者たち」「2.I’M A BELIEVER―コミュニティの力から生まれるブランドの未来」「3.AS IT WAS―かつての姿ではないワークスタイルのあり方」「4.OK,CREATIVITY―AIと共に歩むクリエイティビティ」「5.SIGNED,SEALED,DELIVERED―デジタルウォレットと私のデータの行方」の5つを取り上げています。

2023年のライフトレンドで紹介された5つのトレンド。各名称は実在する曲名に由来し、画像はAIが生成した。
2023年のライフトレンドで紹介された5つのトレンド。各名称は実在する曲名に由来し、画像はAIが生成した。

 ──2023年のライフトレンドを読んだ方からは、どのような反応が寄せられていますか?

 「なるほど」とおっしゃる方はもちろんいますが、ライフトレンドに書かれているトレンドを受けて、実際にどう行動すれば良いかわからない方もいると感じます。今回は「何をすれば良いのか」がわかるようなヒントも含めてお話ししていきます。

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この記事の著者

和泉 ゆかり(イズミ ユカリ)

 IT企業にてWebマーケティング・人事業務に従事した後、独立。現在はビジネスパーソン向けの媒体で、ライティング・編集を手がける。得意領域は、テクノロジーや広告、働き方など。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2023/07/21 09:30 https://markezine.jp/article/detail/42774

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