SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

おすすめのイベント

おすすめの講座

おすすめのウェビナー

マーケティングは“経営ごと” に。業界キーパーソンへの独自取材、注目テーマやトレンドを解説する特集など、オリジナルの最新マーケティング情報を毎月お届け。

『MarkeZine』(雑誌)

第100号(2024年4月号)
特集「24社に聞く、経営構想におけるマーケティング」

MarkeZineプレミアム for チーム/チーム プラス 加入の方は、誌面がウェブでも読めます

【特集】転換期に商機を見出す

調査データから重要なインサイトを見つけ、商機をつかむことはできるのか?

 調査データから重要なインサイトを見つけ、そこに商機を見出すことはできるのでしょうか。データサイエンスに精通するグロースXの松本健太郎さんに聞きました。

※本記事は、2023年7月刊行の『MarkeZine』(雑誌)91号に掲載したものです。

調査データから重要なインサイトにたどり着くには

Q:調査データから商機(重要なインサイト)にたどり着くことはできますか? また、調査データにある特異値は、重要なインサイトとなり得るのでしょうか?

A:「定性データあるいは定量的なビッグデータをもとに、これから何が流行るかの予測を立てることはできますか?」という質問を時々受けることがあります。先に結論をお話しすると、「それは無理でしょう」といつもお答えするのですが、商機をつかむきっかけになる情報は得ることができます。

株式会社グロースX 執行役員 松本健太郎(まつもと・けんたろう)氏 龍谷大学法学部卒業後、業務を通じてデータサイエンスの重要性を痛感し、大学院で統計学・データサイエンスを“学び直し”。デジタルマーケティングや消費者インサイトの分析業務などに携わり、定性データと定量データ両方の分析に精通する。2020年3月にJX通信社に入社し、マーケティングを統括。2023年1月より現職。
株式会社グロースX 執行役員 松本健太郎(まつもと・けんたろう)氏
龍谷大学法学部卒業後、業務を通じてデータサイエンスの重要性を痛感し、大学院で統計学・データサイエンスを“学び直し”。デジタルマーケティングや消費者インサイトの分析業務などに携わり、定性データと定量データ両方の分析に精通する。2020年3月にJX通信社に入社し、マーケティングを統括。2023年1月より現職。

 たとえば、N1分析を行うと、しばしば突飛な情報が出てくることがありますよね。ここでは、仮に「缶ビールを冷凍庫で凍らせて飲んでいるが、たまに缶を爆発させてしまう」というN1の声があがってきたとしましょう。このとき、「そんなことをする人もいるのか⁉」と単なるイレギュラーで済ませてしまうのではなく、「氷点下くらいキンキンに冷えたビールを飲みたいのですね。どんなときに飲みたくなりますか?」と、次の定量・定性調査を検討する情報として捉えるようにします。

 突飛な行動をするのには何かしらの理由があるはずで、そこに眠っているインサイトを見つけることが重要なのです。突飛な行動の裏に隠れているインサイトや、比較的新しい消費者の欲求を言語化できたら、そのインサイトの有効性を定量調査で分析します。過去の経験上、インサイトに共感する人のノルム値(比較の指標となる基準)が大体60%を超えたら、汎用性がある良いインサイトだと判断することが多いです。

 ただ、この定量分析には1つコツがあって、共感性×目新しさの2軸で分析してみると良いと思います。というのも、共感性と目新しさは基本的に負の相反関係にあって、つまり共感性の高いものは目新しさに欠けることが多いからです。商機をつかむという点を踏まえると、共感性だけでなく“目新しさ”という要素も重要になるでしょう。

この記事はプレミアム記事(有料)です。ご利用にはMarkeZineプレミアムのご契約が必要です。

有料記事が読み放題!初月1円キャンペーン中!

プレミアムサービス詳細はこちら

MarkeZineプレミアム for チーム/チーム プラスをご契約の方は
・こちらから電子版(誌面)を閲覧できます。
・チームメンバーをユーザーとして登録することができます。
 ユーザー登録は管理者アカウントで手続きしてください。
 手続き方法の詳細はこちら

次のページ
データから示唆を得るとき、マーケターのセンスは問われるのか

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • Twitter
  • Pocket
  • note
関連リンク
【特集】転換期に商機を見出す連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

MarkeZine編集部(マーケジンヘンシュウブ)

デジタルを中心とした広告/マーケティングの最新動向を発信する専門メディアの編集部です。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

MarkeZine(マーケジン)
2023/08/04 09:30 https://markezine.jp/article/detail/42790

Special Contents

PR

Job Board

PR

おすすめ

イベント

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング