レスポンス型UGC:瞬発的な「量」が注目度を上げる
1つ目はレスポンス型のUGC。ある商品に対して軽い反応として多数発生する「気になる」「欲しい」「買ってみた」といったもの。
たとえば新商品ローンチのタイミングなど、瞬間最大風速的にこのようなUGCが増えるとSNS上での接触頻度が急激に上がり、注目度が高まりやすくなるという効果が見込めます。そのため、レスポンス型UGCで重要なのは、中身よりもとにかく「量」を増やすことです。
発生するパターンとしては企業からの広告露出の増加や、影響力のある有名人の発信などに対して反応するケースがほとんどです。そのため、まずはきっかけとなる強い発信力が必要です。
企業側としては、どのような人が反応してくれるのか、その人たちに影響力のある人は(有名人に限らず)誰なのか、最近はどのような内容に反応しやすいかといったことを把握しておくと、いざ注目度を高めたい新商品投入のタイミングの際、情報設計に応用しやすくなります。
特に有名人の発信はいつどのようなタイミングで発生するかわからないため、日頃から(新商品が出た直後などは特に)自社商品に関わるレスポンス量の変化をウォッチしておけると企業として機を逃さずタイムリーな対応もしやすくなります。

レビュー型UGC:検討時に気になるツボを突いた「質」が重要
2つ目はレビュー型UGCです。商品を実際に購入して試してみた人のレポートなどが該当します。第三者にとって参考になるよう「良かった点・悪かった点の紹介」「購入時に気を付けるべきポイント」「実際の使用実感」などのパターンがあります。
新規のお客様が検討する際の参考情報となるため、質の高いレビュー型UGCを発信してもらえると検討行動における不安が払しょくされ、意思決定が前に進みやすくなる効果が得られます。
しかし、検討時に気になるポイントをしっかり突いたUGCでないと参考にはならないので、1つ目のレスポンス型UGCと異なり量が沢山あっても意味はなく、「質」が重要です。
レビュー型UGCを見つけられたら、特にエンゲージメントが多く集まる投稿ではどのような視点で商品をレビューしているか観察すると、お客様が検討段階でどのような機能・条件を気にかけているかといった傾向もわかります。
企業の取り組みとしては、そういった気になるポイントを把握し、新規のお客様が通る導線の情報を見直したり、有益なレビュー型UGCはそのままご紹介したりするのもいいでしょう(実際にUGCを紹介する場合は本人への許可取りをお勧めします)。
発生するパターンとしては、注目度の高い商品を購入してレビューするケースが多いため、新商品リリース直後などでは特に注意深くUGCを観察しておくと新規のお客様の導線を早期に最適化できるため効果的です。
