SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

MarkeZine Day(マーケジンデイ)は、マーケティング専門メディア「MarkeZine」が主催するイベントです。 「マーケティングの今を網羅する」をコンセプトに、拡張・複雑化している広告・マーケティング領域の最新情報を効率的にキャッチできる場所として企画・運営しています。

直近開催のイベントはこちら!

MarkeZine Day 2025 Retail

SNS起点で生まれるマーケティングトレンド

UGCは本当にビジネスに貢献するのか?【UGCを4タイプに分類】

レスポンス型UGC:瞬発的な「量」が注目度を上げる

 1つ目はレスポンス型のUGC。ある商品に対して軽い反応として多数発生する「気になる」「欲しい」「買ってみた」といったもの。

 たとえば新商品ローンチのタイミングなど、瞬間最大風速的にこのようなUGCが増えるとSNS上での接触頻度が急激に上がり、注目度が高まりやすくなるという効果が見込めます。そのため、レスポンス型UGCで重要なのは、中身よりもとにかく「量」を増やすことです。

 発生するパターンとしては企業からの広告露出の増加や、影響力のある有名人の発信などに対して反応するケースがほとんどです。そのため、まずはきっかけとなる強い発信力が必要です。

 企業側としては、どのような人が反応してくれるのか、その人たちに影響力のある人は(有名人に限らず)誰なのか、最近はどのような内容に反応しやすいかといったことを把握しておくと、いざ注目度を高めたい新商品投入のタイミングの際、情報設計に応用しやすくなります。

 特に有名人の発信はいつどのようなタイミングで発生するかわからないため、日頃から(新商品が出た直後などは特に)自社商品に関わるレスポンス量の変化をウォッチしておけると企業として機を逃さずタイムリーな対応もしやすくなります。

レビュー型UGC:検討時に気になるツボを突いた「質」が重要

 2つ目はレビュー型UGCです。商品を実際に購入して試してみた人のレポートなどが該当します。第三者にとって参考になるよう「良かった点・悪かった点の紹介」「購入時に気を付けるべきポイント」「実際の使用実感」などのパターンがあります。

 新規のお客様が検討する際の参考情報となるため、質の高いレビュー型UGCを発信してもらえると検討行動における不安が払しょくされ、意思決定が前に進みやすくなる効果が得られます。

 しかし、検討時に気になるポイントをしっかり突いたUGCでないと参考にはならないので、1つ目のレスポンス型UGCと異なり量が沢山あっても意味はなく、「質」が重要です。

 レビュー型UGCを見つけられたら、特にエンゲージメントが多く集まる投稿ではどのような視点で商品をレビューしているか観察すると、お客様が検討段階でどのような機能・条件を気にかけているかといった傾向もわかります。

 企業の取り組みとしては、そういった気になるポイントを把握し、新規のお客様が通る導線の情報を見直したり、有益なレビュー型UGCはそのままご紹介したりするのもいいでしょう(実際にUGCを紹介する場合は本人への許可取りをお勧めします)。

 発生するパターンとしては、注目度の高い商品を購入してレビューするケースが多いため、新商品リリース直後などでは特に注意深くUGCを観察しておくと新規のお客様の導線を早期に最適化できるため効果的です。

次のページ
体験ストーリー型UGC:愛用者の深い体験による「知恵」が重要

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • X
  • Pocket
  • note
SNS起点で生まれるマーケティングトレンド連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

森竹 アル(モリタケ アル)

 スパイスボックス 取締役副社長 事業統括責任者。2006年にスパイスボックス入社。プロデューサーとして大手自動車メーカー、食品メーカー、ゲーム会社等のデジタルマーケティングを支援。2013年、プロデュース局局長就任。すべてのクライアントワークを統括。2016年以降は、ソーシャルメディアを中心に「共感」と「話題」を...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

MarkeZine(マーケジン)
2023/08/08 08:00 https://markezine.jp/article/detail/42957

Special Contents

PR

Job Board

PR

おすすめ

イベント

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング