SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

MarkeZine Day(マーケジンデイ)は、マーケティング専門メディア「MarkeZine」が主催するイベントです。 「マーケティングの今を網羅する」をコンセプトに、拡張・複雑化している広告・マーケティング領域の最新情報を効率的にキャッチできる場所として企画・運営しています。

直近開催のイベントはこちら!

MarkeZine Day 2025 Retail

【特集】社会価値創造と事業成長を考える

環境と生活者双方の利益を追求する「い・ろ・は・す」のブランド戦略

参加型の施策でサスティナビリティーを啓蒙

──ブランドリニューアル以降行ってきたコミュニケーションについて教えてください。

 テレビCMをはじめとしたメディア露出はもちろんですが、一方的に情報を届ける以外の施策にも力を入れています。たとえば、「サスティナ ビルディング」というキャンペーンでは、「い・ろ・は・す」のラベルの二次元コードを読み込むとブロックを積むことができ、ブロック1個につき1円を森・山・川・海を守る活動・団体に寄付できます。

 また、ブロック数に応じた体験やグッズを獲得できるキャンペーンにも参加可能です。「サスティナ ビルディング」を通じて、サスティナビリティーが楽しくて身近になることを目指しています。ローンチ後2ヵ月で累計約200万個のブロックが積み上げられており「い・ろ・は・す」を習慣的に飲用してもらう取り組みとして想定以上の成果が生まれています。

サスティナ ビルディング
サスティナ ビルディング

 その他にも、SNSを活用したコミュニケーションにも力を入れています。直近では人気アニメの「ぼっち・ざ・ろっく」とコラボレーションしたキャンペーンを行いました。

生活者の関心と社会課題をつなげる

──昨今、SDGsや社会課題に絡めたビジネス・マーケティング活動が目立つ一方、企業には売上・利益の拡大が求められます。SDGsや社会課題の解決とビジネス成果の両立には何が必要だと思いますか。

 「い・ろ・は・す」は発売当初から環境問題への貢献とおいしさの両立を続けてきました。そのためには、人の生活と環境が潤うことでブランドも成長することを、様々な方に理解いただくことが大切だと思います。

──ここまでお話をうかがって、「い・ろ・は・す」は環境問題への貢献に対するハードルの低さが特徴的だと思ったのですが、そのような手軽さを生み出すにはどうすれば良いのでしょうか。

 生活者の関心があることと社会課題を絡めていくことが重要だと考えています。2023年5月に、ラジオ局のJ-WAVEとコラボレーションして『未来を変える1曲―J-WAVESTEPONE×「い・ろ・は・す」』という企画を行い、音楽に関心のある方とサスティナビリティーをつなげました。

 サスティナビリティーに対する関心は高まっている一方、まだ理解が進んでいない部分もあります。それを難しいコンテンツでお伝えするのではなく、生活者が関心を持つコンテンツと組み合わせることで、より理解しやすくすることが求められていると思っています。

次のページ
心地良い循環を作っていく

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • X
  • note
関連リンク
【特集】社会価値創造と事業成長を考える連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

道上 飛翔(編集部)(ミチカミ ツバサ)

1991年生まれ。法政大学社会学部を2014年に卒業後、インターネット専業広告代理店へ入社し営業業務を行う。アドテクノロジーへの知的好奇心から読んでいたMarkeZineをきっかけに、2015年4月に翔泳社へ入社。7月よりMarkeZine編集部にジョインし、下っ端編集者として日々修業した結果、2020年4月より副...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

MarkeZine(マーケジン)
2024/04/25 09:23 https://markezine.jp/article/detail/43082

Special Contents

PR

Job Board

PR

おすすめ

イベント

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング