SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

おすすめのイベント

おすすめの講座

おすすめのウェビナー

マーケティングは“経営ごと” に。業界キーパーソンへの独自取材、注目テーマやトレンドを解説する特集など、オリジナルの最新マーケティング情報を毎月お届け。

『MarkeZine』(雑誌)

第106号(2024年10月号)
特集「令和時代のシニアマーケティング」

MarkeZineプレミアム for チーム/チーム プラス 加入の方は、誌面がウェブでも読めます

業界キーパーソンと探る注目キーワード大研究(AD)

開業前からホテルファンを獲得する秘訣!東急はSNS運用のベストパートナーをいかに見つけたか

 東急ホテルズ&リゾーツ株式会社は、コンドミニアム型の新ホテルブランド「STORYLINE」の第1号店として、2024年春に「STORYLINE瀬長島」の開業を控えている。それに向けて、開業前のファン獲得やコミュニティ醸成を図るために、SNS運用に知見のある制作会社をビジネスマッチングエージェント「Ready Crew(レディクル)」で選定したそうだ。今回は、東急株式会社の担当者にレディクルを使って発注先探しを行った経緯や、実際の利用体験について話を聞いた。

インスタでは沖縄の魅力を、TikTokでは開業準備の様子を発信

MarkeZine編集部(以下、MZ):まず、皆さまの自己紹介をお願いします。

太田(東急):私は、新規ホテルの店舗開発や事業戦略に関わっています。コンドミニアム型(※)の新ホテルブランド「STORYLINE」の第1号店「STORYLINE瀬長島」の開業プロジェクトには2022年から参画。ホテルのコンセプト決めや客層の選定、商品企画などを担当しています。

※分譲ホテルのこと。客室を購入して自らが利用して楽しめるほか、利用しない時は一般向けのホテル客室として貸し出し、その稼働に応じた賃料収入を得る
東急株式会社 ホスピタリティ事業部 アセット開発グループ 太田さくら氏

岩城(東急):私は、STORYLINE瀬長島の開業準備室に所属し、アメニティーや家具の調達、SNS運用などを担っています。開業後は現地でホテリエとして働く予定です。

東急ホテルズ&リゾーツ株式会社 運営統括本部 運営企画グループ ストーリーライン瀬長島開業準備室
兼 東急株式会社 ホスピタリティ事業部 事業戦略グループ 岩城郁氏

MZ:現在、取り組んでいらっしゃるSNS運用について詳しく教えてください。

岩城(東急):InstagramとTikTokでコンテンツを配信しています。Instagramでは2023年6月に投稿を開始し、沖縄・瀬長島の観光スポットや飲食店を紹介するなど、地域の魅力発信に活用しています。一方のTikTokは、ホテル開業に向けて従業員たちが準備を進める様子など、舞台裏を覗けるようなコンテンツを今後配信していく予定です。

Instagramのリール投稿の一部
Instagramのリール投稿の一部

知人に勧められた「レディクル」

MZ:今回、どのような経緯でSNS運用を外注することになったのでしょうか。

岩城(東急):STORYLINE瀬長島のプロジェクトメンバーにはSNSの専門知識を持った人がいなかったからです。

2024年4月11日に開業を予定しているSTORYLINE瀬長島(イメージ画像)

太田(東急):東急グループの他のホテルにはマーケティングや販促を専門とする従業員が通常1名以上いて、彼らがSNS運用も行っています。一方で、STORYLINE瀬長島の場合は、そういった部署ごとの縦割りをなくし、従業員全員が部門横断で働けるよう、皆が様々な業務を兼任します。SNS運用も専任スタッフ制ではなく兼務となるため、一部業務を外注することに決めました

MZ:SNS運用の委託先を探すにあたり、ビジネスマッチングエージェント「ReadyCrew(以下、レディクル)」を用いた理由を教えてください。

岩城(東急):委託先を探すにあたり、グループ会社の知人に良い会社を知らないかと相談したのです。そこで勧められたのが「レディクル」でした。レディクルでは人(コンシェルジュ)を介して条件に合った複数の発注先候補を紹介してくださるので、自分たちで条件に合う会社を探すよりも遥かに効率的だと考え、「活用しない手はない」と思ったのです。

希望条件を出しやすい密なコミュニケーション

MZ:発注先候補の紹介を受けるにあたり、レディクルのコンシェルジュとはどのようなやり取りをされたのでしょうか。

岩城(東急):まずは、オンラインミーティングで条件や要望をお話させていただきました。その後はこちらの条件に合う発注先候補が見つかり次第、電話で連絡いただく流れです。

岩城(東急):この、候補企業が見つかったタイミングで連絡いただけた点がミソでした。一度に多くの候補をいただいていたら、吟味するのが大変だったと思います。しかし、レディクルではコンシェルジュの方が都度、連絡してくださったので、「こういった企業があるのか」「この条件を重視してもう少し探してほしい」といった要望を出しやすかったのです。

MZ:確かに、その点は人を介すことのメリットですね。ちなみに、どのような条件を提示されたのですか。

岩城(東急):我々としては、ホテル開業前には既にSNS運用をスタートさせておきたかったので、この要望を叶えてくれる企業を探していました。また、今回のSTORYLINE瀬長島は複数の東急グループの企業によって進めているため「柔軟な対応をしてくださる企業」という条件も提示しました。その上で、「SNS運用力の高さ」や「企画力に秀でた企業」など、様々な角度から紹介いただいたのです。この「柔軟な対応が可能」といった“Web検索では出しにくい条件”でのフィルタリングが可能な点も、人を介するメリットだと感じましたね。

 4社まで絞り込んだ段階で、コンペティションを開催したところ、2社が勝ち残りました。最終的には「ホテル開業前ならではの​​​​​​企画を出してほしい」という当社からの要望に対し、開業前の様子をTikTokで流す案を出してくださった企業を選びました。

開業に向けて準備を進めるスタッフたちを紹介したTikTok動画
開業に向けて準備を進めるスタッフたちを紹介したTikTok動画

たったの1ヵ月で最適な発注先が見つかった

MZ:レディクルを活用した発注先選びは滞りなく進んだのでしょうか。

太田(東急):はい。予想以上にスムーズに進みました。これまで当社では、既に関係性のある会社さんとの取り引きがほとんどでした。そのため、当社があまり得意としていないSNSの分野では、知り合いに相談しても「わからない」という回答が多く、適当な発注先を探し出すのは難しいと予想していたのです。

 しかし、蓋を開けてみたら、たったの1ヵ月で最適な発注先が見つかったのです。これも、人を介するビジネスマッチングエージェントのレディクルを活用したからでしょう。企業の信頼性に関わる情報はなかなかWebサイトのみでは集められません。その点で特に、レディクルを活用して良かったと思っています。

Ready Crew(レディクル)に関するお問い合わせページはこちら

「相場感を知りたい」「リニューアルすることは決まった」など、要件が固まっていなくても問題ございません。お気軽にお問い合わせください。

お問い合わせページ

開業までにフォロワー1万人が目標

MZ:実際に発注された感想を、現在のSNS運用の成果と合わせて教えてください。

岩城(東急):発注先企業の方々には企画立案から投稿用の写真や動画の撮影、編集を依頼しています。開業準備で忙しく当社スタッフの手が回っていない状況で、発注先企業の方々が企画から撮影、動画編集まで引き受けてくださっているのは、大変ありがたいですね。また、我々の要求が企画に即座に反映されるので、非常に良好な関係性を築けていると感じています。

岩城(東急):現状の成果としては、運用開始から約2ヵ月でInstagramのフォロワーが700人に達したことが挙げられます(2023年9月時点)。開業半年前にも関わらず日々フォロワーが増加していることは予想外でした。フォロワーの増加率は良好で、STORYLINE瀬長島に興味を持っている人が既にいるのは嬉しいですね。

太田(東急):Instagramのフォロワーを分析したところ、県外のみならず、沖縄の地元の方々も我々のコンテンツを見てくださっていることがわかりました。実は瀬長島は観光客向けのエリアで、地元の方々はあまり訪れないのですが、我々の投稿を通じて、地元の方々にとっても瀬長島の魅力を再発見できているようで、良かったです。今後はプロモーションやキャンペーンなどを行いながら、開業までに約1万人のフォロワー獲得を目指します。

ホテルの世界観とゲストの期待を一致させる

MZ:最後に、SNS活用を含めたマーケティング施策の展望について教えてください。

太田(東急):2024年春のオープンに向けて、2023年10月からは岩城も現地に向かい、本格的な準備を開始します。そこで重要になるのが、私たちが開業後に提供する価値と、お客様がSTORYLINE瀬長島に期待されるものにズレを生じさせないことです。

太田(東急):STORYLINE瀬長島はSTORYLINEブランドにおいて最初に開業するホテルとなります。だからこそ、STORYLINEのブランドストーリーを体現した宿泊施設として、世界観づくりに一層の気配りが求められます。

 そのため、SNSのコンテンツのみならず、スプーンやフォークといった調度品の一つひとつから、お客様に「想像していたイメージと違った」などと思われないように、演出や企画を慎重に進めていかなければならないと思っています。その旨は、発注先企業の方々にもお伝えしています。

岩城(東急):私としては、ホテル運営に携わるのは初めてのことなので、開業日が近づくにつれ緊張感が増しています。とはいえ、今後もSNSを通じてお客様に「STORYLINE瀬長島に行ってみたい」と思っていただけるよう、努めたいと思います。

Ready Crew(レディクル)に関するお問い合わせページはこちら

「相場感を知りたい」「リニューアルすることは決まった」など、要件が固まっていなくても問題ございません。お気軽にお問い合わせください。

お問い合わせページ

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • X
  • Pocket
  • note
関連リンク
この記事の著者

古田島 大介(コタジマ ダイスケ)

 1986年生まれ。立教大卒。ビジネス、エンタメ、カルチャー、web3、NFTなど興味関心の湧く分野を中心に執筆活動を行う。社会のA面B面、メジャーからアンダーまで足を運び、現場で知ることを大切にしている。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

提供:フロンティア株式会社

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

MarkeZine(マーケジン)
2023/10/18 10:29 https://markezine.jp/article/detail/43436