「イーキャリアプラス」は、6月に採用担当者400名(うちインターネット関連業界63名)に、採用活動に関するアンケートを実施した。
発表された資料によると、2008年度の企業の採用活動は消極化しており、平均採用コストは昨年の6割減の1439万円。特に第二新卒採用のコストが抑えられている。採用担当者の3人に1人が今後の採用計画に消極的な姿勢を示している一方で、64.8%の担当者が人員不足を感じており、コストを抑えながら人材確保を迫られる企業の厳しい現状がうかがえる。
インターネット関連業界に注目すると、同業界は他業種の年間採用コストを595万円も上回っている一方、大卒5年目の営業職、エンジニア職、クリエイティブ職への年収提示額が、他業種よりも大きな伸びを示している。同調査は、採用にコストをかけた2007年度から、2008年度は採用よりも従業員に対してコストをかけることで、人材の流出を抑えようとする傾向があると分析している。
また、採用担当者が選ぶ中途採用したいタレント1位には、独特な礼儀正しさで人気のお笑い芸人「エド・はるみ」が選ばれている。
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