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MarkeZine Day(マーケジンデイ)は、マーケティング専門メディア「MarkeZine」が主催するイベントです。 「マーケティングの今を網羅する」をコンセプトに、拡張・複雑化している広告・マーケティング領域の最新情報を効率的にキャッチできる場所として企画・運営しています。

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MarkeZine Day 2025 Retail

インフルエンサーマーケティング最前線

4万人以上のフォロワーと築く信頼関係。資生堂が取り組む、社員インフルエンサー施策に迫る

“見る専”の40~50代ユーザーも多いことが判明

MZ:取り組みの反響や成果はいかがですか。

河原:CHIROさんの4万7,000フォロワー(2023年10月現在)をはじめ、多くの方がPBPの発信を見てくださるようになりました。またライブ配信の総視聴者数も増え、売上金額も少しずつ増加しています。

CHIRO:私は毎日忙しい方や、今まであまり美容に関心がなかった方に向けて発信をしています。その中、毎週行っているライブ配信では「事務職って誰にも見られないからメイクしてなかったけど、(配信をきっかけに)やろうと思いました」「子育て中でメイクをやっていなかったけれどやりたくなりました」といったDM・コメントをよくいただきます。

 また、ライブ配信中のコメントを見ていると「私も買ってみよう」とフォロワーや視聴者内などコミュニティでのやり取りも生まれていて、購買のきっかけになっているようです。

MZ:ライブ配信の視聴者層はどのような年代の方が多いのですか?

CHIRO:私自身と同世代の30代の方が多く参考にしてくださっています。また積極的にDMや熱心なコメントを送ってくださるのは、40~50代の方が多い印象ですね。

河原:ライブ配信を見るのは若い方だろうと思い込んでいたのですが、実際にはそんなことはなく、年齢が自分より上の世代の方も多いですね。ご自身の投稿はせず、見る専用でアカウントを持って情報収集している方が40~50代には多いようです。

顔なじみの顧客ができる接客をデジタルでも

MZ:最後に、今後の展望をお聞かせください。

河原:今後もデジタルの力でPBPの皆さんをエンパワーメントして、新しいコミュニケーションやビジネスモデルを作りたいと思っています。PBPの社内認知度も上がり、「ブランドのイベントに出演してほしい」など声をかけてくれる部署も増えてきました。こういった形で事業貢献の範囲もさらに広げていきたいです。

 またCHIROさんのようなデジタル特化型PBPだけでなく、店頭に立つPBPも少しずつSNSなどで発信するようになり、店頭とデジタルの垣根がなくなってきていると感じます。リアルとデジタルのシナジーを活かしつつ、今後はPBPの持つパワーを企業の根幹のビジネスにより活かしていきたいと考えています。

CHIRO:お客様との接点をデジタルに移したことでつながれた多くのフォロワーさんと密にコミュニケーションをとり、もっと深い信頼関係を築いていければと思います。店頭で顔なじみのお客様が増えていくのは接客の醍醐味でもありますし、同様のことをデジタル上で実現していきたいですね。

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この記事の著者

堤 美佳子(ツツミ ミカコ)

ライター・編集者・記者。1993年愛媛県生まれ。横浜国立大学卒業後、新聞社、出版社を経てフリーランスとして独立。現在はビジネス誌を中心にインタビュー記事などを担当。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2023/10/27 09:00 https://markezine.jp/article/detail/43822

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