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MarkeZine Day 2025 Retail

スマートシェアと取り組む、OWNLYを活用した企業SNS施策

SNSは、もはやインフラ──各SNSを掛け合わせ、顧客基盤を作るための考え方とは


生活者をコミュニティーに呼び込むためには?

MZ:企業はどのようにコミュニケーションを取ればいいでしょうか

金谷:広告を活用する方法や、インフルエンサーを活用する方法など、色々なやり方がありますが、私はよく「キャンペーン」で、つながりを作ります。それに参加していただいたら、そのユーザーの年齢や好み、属性などを把握します。そしてパーソナライズ化したコミュニケーションとして、インセンティブやクーポンなどの「行動する理由」を作るのです。キャンペーンは「データを取得するための打ち手」と考えると見え方は変わってきます。

スマートシェア コミュニケーションを軸としたカスタマージャーニーの図。もちろん、UGCが増える仕組みや再訪したくなる施策も忘れてはならない クリック/タップで拡大
コミュニケーションを軸としたカスタマージャーニーの図。もちろん、UGCが増える仕組みや再訪したくなる施策も忘れてはならない
(クリック/タップで拡大)

MZ:コミュニティー自体を拡大させるためには、SNSにまつわる施策を総合的に取り組まないと難しいということですね。

金谷:そうですね。シェアの部分をおざなりにせず、戦略的にしっかり実施します。KPIをUGC数にするのも一案です。

 我々は売上に貢献してこそ価値があります。ですから大事なことは、フォロワーを増やすことではなく、購買する人を増やすことです。ご支援させていただく中でも、購入で応募できる「マストバイキャンペーン」は、よく実施します。SNSのフォロワー数増加と売上の関係は不透明でしたが、マストバイにフォーカスすることで少なくとも「投稿数=購買数」であることは明白です。

フォロワー数にこだわるSNS運用から脱却する

MZ:SNSキャンペーンを活用するために、各企業が行うべきSNSの使い分けを教えていただけますか。

金谷:LINEに集めるのが良いと思っています。ただ、フォローした理由もよく覚えていないフォロワーを増やしても売上につながらず、あまり意味がありません。ですからフォロワー数よりもUGCが重要です。

 フォロー&リポストで広がるXは、拡散力があります。そこで「X to LINE」形式で、Xのキャンペーンに外れた人にLINEのキャンペーンを案内して誘導します。するとXでUGCがたまり、LINEにユーザーがたまることで結果的にビジネスインパクトが作れます。このように最終的にユーザーをLINEに持っていくことを考えた上で、SNSのキャンペーンを構築していくイメージです。

 ほかにもUGCに強く、検索で最も影響力があるのはInstagramです。インフルエンサーが一番活躍するSNSですね。ですから、誰に投稿していただくのかをきちんと考えた上でUGCを作り続ける場所にしていき、それをKPIにしていくことをおすすめしています。

 いずれの場合も、コミュニティーとどのようにつながっていただくかを考えた上で、各SNSの特徴を活かして最大化を図っていくことが大事です。

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Instagramはハッシュタグ検索にひっかかることが大切

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この記事の著者

那波 りよ(ナナミ リヨ)

フリーライター。塾講師・実務翻訳家・広告代理店勤務を経てフリーランスに。 取材・インタビュー記事を中心に関西で活動中。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2023/11/02 08:55 https://markezine.jp/article/detail/43934

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