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スマートシェアと取り組む、OWNLYを活用した企業SNS施策

SNSは、もはやインフラ──各SNSを掛け合わせ、顧客基盤を作るための考え方とは


Instagramはハッシュタグ検索にひっかかることが大切

MZ:先ほどInstagramにおける検索についてのお話がありましたが、具体的な検索行動について教えていただけますか。

金谷:私の造語ですが、Instagramの検索利用シーンには、ハッシュタグを回遊する「ネットサーフィン型」目的を持って深掘りする「垂直型」があります。

 実際試したところ、私の場合は「子ども用の2段ベッド」を探していたのに、最後は「イヤイヤ期」を検索していました。2段ベッド→子ども部屋→子育て→イヤイヤ期のような感じです。結果的に目的とは異なる検索をしているのですが、イヤイヤ期問題も気になるので、つい検索していたということかと思ってます。

 一方、垂直型は欲しいものが明確に決まっている場合の探し方です。この場合はハッシュタグの検索結果で構築されているので、「誰が」にはあまり注目されません。

MZ:検索行動も加味した設計が必要となってきますね。

金谷:はい。Instagramはハッシュタグ検索をして遊ぶプラットフォームなのは明確になってると思ってます。なので、検索結果を踏まえた施策をしなければならなくなると考えてます。

 ほかにも保存数やフォロワーの属性をきちんと理解したつながり方をしているかなど、施策につなげるために押さえておきたいポイントは多数存在します。その中でも定点的に見ていくのはUGCの総量で、もはや経営指標として追うべきものです。

MZ:まずは各SNSのフォロワーを確保して信用してもらえるアカウントを作り、それにプラスしてUGCの総量を増やしていく。最終的に行き着く先がLINEの友だち獲得ということですね。

テクノロジーを活用しつつ、新たな選択と集中へ

MZ:SNSやデジタルマーケティングは今後、どのようになっていくとお考えでしょうか。

金谷:注目すべきはやはりAIです。AIがあたりまえになると、マーケティング界隈の半分の人は要らなくなるでしょうね。広告主がそのAIを使えばいいだけですから。

 当社は年間、少なくとも5,000件以上のキャンペーンをしており、今後はそのデータをAIに学習させることを考えております。やがて新しいブランドのキャンペーンをAIに問えば、ブランド、フォロワー、エンゲージメントを分析して、的確なキャンペーンが返ってくるようになるでしょう。SNSに限らず、マーケティング施策はそうなると予測しています。

 一方で、よりプランナーの質が問われるようになるでしょう。「面白い企画」ができるのは、マーケティングの楽しみです。コンピューターができることや、過去にやったことではない、より新しいことを考えられるプランナー、結果が出せるマーケターが必要になります。

 また、どのメーカーやブランドも顧客のロイヤルティーを高めることがより求められてくると思います。生活者は、何か特典が欲しいですし、特別扱いをされたいのです。企業は80%の売上を作る20%のロイヤル顧客が誰なのかを特定し、つながり続けることが重要なのだと思います。

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この記事の著者

那波 りよ(ナナミ リヨ)

フリーライター。塾講師・実務翻訳家・広告代理店勤務を経てフリーランスに。 取材・インタビュー記事を中心に関西で活動中。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2023/11/02 08:55 https://markezine.jp/article/detail/43934

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