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MarkeZine Day 2025 Retail

生活者データバンク

生活者の価格受容性から考える「成功する値上げ・失敗する値上げ」/「適正価格はどこか?」を探る

適正価格を探り、生活者・企業の最適を目指す

 不確実性の高い市場環境で適正な価格を当てることは難しい。しかし、現在のデータから推測することはできる。店頭に今陳列されている商品には販売価格のばらつきがあり、それを利用した前述の分析・シミュレーションが可能である。

 今回ご紹介した事例では、価格変更前のデータから値上げのリスクが示唆されていた。事前にデータから分析を行っていれば、その示唆に基づき、戦術を見直すことができたかもしれない。

 図4に示すように、我々の知見から商品には利益を最大化する目的に対して値上げ有効型や値下げ有効型があり、カテゴリー特性やブランド力によって生活者の価格受容性は異なることがわかっている。場合によっては、価格を維持すること、ないしは下げることで利益を創出できる可能性がある。先が見えない今だからこそ、現在のデータから示唆を引き出し、生活者にとっての適正価格を見出すことが重要であろう。

図4 値上げ有効型分布と値下げ有効型分布
図4 値上げ有効型分布と値下げ有効型分布

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この記事の著者

伊藤 俊貴(イトウ トシキ)

株式会社インテージ事業開発本部DX部

2020年、インテージに入社。流通業界や通信業界を中心にデータ解析業務に従事。 データ分析を通じて、生活者の実態を理解し、クライアントの意思決定をサポートしている。趣味はサッカー観戦。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2023/11/15 11:21 https://markezine.jp/article/detail/44082

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