ファン・サポーターとジュビロ磐田の距離を近づける
――ジュビロ磐田は、Jリーグ昇格30周年を記念して共創型コミュニティを立ち上げました。その背景を教えてください。
ジュビロ磐田は2023年に新たなクラブ理念を発表し、Purpose(存在意義)を「夢と感動を 共に」としました。また、クラブとして大切にしていくDNAとValue(価値観)も刷新しており、特にDNAの中には「繋がりを創り育てる」という文言を入れています。
ジュビロ磐田はファン・サポーター、パートナー企業、行政など、様々なステークホルダーとの繋がりがあったからこそ、これまで運営することができました。理念の刷新に合わせ、これまで以上にファン・サポーターとジュビロ磐田の距離を近づけ、双方向でコミュニケーションできる場が必要だと感じ、共創型コミュニティ「JubiROOM」の立ち上げを決めました。
また、コミュニティの運営を通じて、フロントスタッフがポジティブに働ける環境作りに繋げる狙いもありました。直接ファン・サポーターとフロントスタッフが交流できる場を作ることで、自分たちの仕事の価値や意義を実感してほしいと考えていました。
アンケートでは見えない生の声を拾う
――ジュビロ磐田にはすでにサポーターズクラブ(ファンクラブ)が存在すると思います。そことの差別化に関してはどのように考えていますか。
「共創型」であることが一番の差別化になっています。サポーターズクラブを通じてファン・サポーターの方と交流することもありますが、こちらは基本的には会員の皆さんにジュビロ磐田が様々なサービスを提供するためのものです。
一方、JubiROOMでは「今後のジュビロ磐田について共に考え、新しい価値を創りたい」ファン・サポーターの方を募集していたので、ご入会いただく方も「クラブと何か新しいことをしたい」というモチベーションで入ってくださりました。
また、JubiROOMは様々な部署の若手が中心となって運営しています。若手メンバーも「ジュビロ磐田を良い方向に変えたい」という想いが強く、双方が高い熱量で取り組めると考えました。