ゲーム「風雲!たけし城」、国内外の反応は?
MZ:では、ゲームの内容について教えてください。
安田:「風雲!たけし城」の番組で登場した「竜神池」「だるまさんがころんだ」などの名物アトラクションを参加者同士で一緒に挑戦し、たけし城の攻略を目指すものになっています。
テレビ番組だと竜神池は1人ずつ挑戦しますが、ゲームはプレーヤーが同時に挑戦します。みんなでワイワイ挑戦する、Robloxならではの魅力があります。

MZ:9月にローンチして以降、プロモーションはどのように行ってきたのでしょうか。
安田:日本ではTBSの番組を中心に露出してきました。今後はグローバル向けに過去の「風雲!たけし城」の映像を組み合わせたプロモーションムービーが作れたらと思っています。今の世代の方はリアルタイムで番組を見ていないので、ゲームを通じて番組も見ていただきたいですし、番組を昔見ていた方にゲームを楽しんでいただきたい。そんなゲームと番組を行き来する体験を作りたいです。
木村:ユーザーの定着させるためのゲーム内の施策も行っています。たとえば、各ゲームのクリア状況等に応じて難易度調整を行ったり、新しいゲームを増やしたり、「風雲!たけし城」オリジナルのUGCアイテムを配布したりしています。UGCアイテムを配布するとアイテムに魅力を感じて、様々な国の方がプレイしに来てくださいます。
MZ:リリース後の反響はいかがでしょうか。
木村:TBS社内でもゲームの認知度は上がってきているのと、SNSを調べると海外の方からの反響が大きいのがうかがえます。マレーシアの動画配信者の方が「風雲!たけし城」のゲーム配信をしてくださっていました。
安田:TBSのアメリカの支局にいる同僚から先日動画が共有されてきて、その動画ではアメリカの動画配信者の方も「風雲!たけし城」をプレイしてくださっていました。
実際にユーザー分布を見ても、日本国内のユーザーは20%未満で、多くの海外ユーザーの方に楽しんでいただいています。

ゲームを軸に多角的な展開を目指す
MZ:最後に今後の展望を教えてください。
安田:「風雲!たけし城」に関しては、新しいエリアの開放やゲームの拡充を行っていきたいと思います。
木村:これまでも、TBSの番組がゲームになることはありましたが、番組のIPをゲーム会社さんにライセンスアウトするケースが多かったんです。また、過去に作られたゲームも各番組の制作陣がライセンスを扱う部門と共に個別に検討しており、組織としてはノウハウが継承されていませんでした。
今後「TBS GAMES」では、これまで個別対応していたものをゲーム専門部署として一元管理することで、効率化やクオリティの向上を図ります。また、作品によっては我々も事業に出資してTBSオリジナルのゲームを作り、そのゲームをテレビ番組にしたり、舞台にしたりとゲームを主軸に様々なことにトライしていきたいです。そして、世界に届けられるIPをゲームで育てていきたいと考えています。
