従来のデジタルマーケティングが通用しない
MarkeZine編集部(以下、MZ):まず自己紹介をお願いします。
鈴木:オルビスに新卒入社して以来、マーケティングに携わってきました。新規顧客獲得広告関連の担当を経て、現在はPR・ファネル戦略グループのファネル戦略担当マネジャーとして、主にトップ~ミドルファネル領域の施策全般を担当しています。
今泉:私はUNICORNの親会社であるアドウェイズに新卒入社し、主に美容関連商品のマーケティング支援に従事していました。アドウェイズを退職し、他社でブランディング広告に関する業務を経験後、UNICORNにジョイン。現在はリードマーケティングコンサルタントとして、広告主様に対して全自動マーケティングプラットフォーム「UNICORN」を活用した支援を行っています。
田井:2022年、UNICORNに新卒一期生として入社しました。入社後の一年間、広告運用を担当していましたが、徐々にPR業務にも携わるように。現在はPR活動をメインに担当しています。
MZ:現在のデジタルマーケティングの流れや変化をどのように見ていらっしゃいますか。
鈴木:認知施策に関しては「こう発信していけば獲得につながる」といった王道が通用しなくなりつつあると感じています。
背景には、コロナ禍を経て生活者の消費行動の多様化が進んだことがあるでしょう。「美容に興味関心がある人は、このような行動をする」とひとくくりで捉えられなくなったため、認知から獲得までの線を引くことが難しくなっています。
今泉:「クッキーレス時代の本格化」もキーワードとして挙げられます。2024年後半にはAppleやGoogleがクッキーを制限する予定であることから、「これからどうすれば良いのか」「代替手段を探したい、試したい」といった広告主様からの相談が増えてきていますね。
「オルビスユー ドット」のブランディング戦略
MZ:今回ご紹介いただくオルビスの「オルビスユー ドット」について、ブランドの概要や商品の特徴を教えてください。
鈴木:同シリーズはオルビス最高峰(※1)のエイジングケア(※2)シリーズです。「ハリも透明感(※3)も結果主義」をコンセプトに掲げており、年齢とともに深刻化する肌の悩みに向き合える商品となっています。
※1:オルビス内スキンケアシリーズの保湿力、※2:年齢に応じたお手入れのこと、※3:うるおいによる
MZ:「オルビスユー ドット」では、どのようなブランディングを行っているのでしょうか。
鈴木:商品認知拡大を目的としており、リニューアルの際には5年ぶりに全国でのテレビCM放映を行いました。またWeb動画配信や雑誌・各SNSのタイアップなどを活用しながら、フルファネルでプロモーションを展開しました。