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スゴイ才能を発掘したよ。ネット界★スーパークリエイター列伝

「死ぬかと思った」から「デイリーポータルZ」まで!  ヒット企画を連発する天性のウェブマスター 林雄司さんインタビュー


アイデアの源は「ずらし」、「パロディ」、「正直さ」

――ところで林さんのユニークな記事や企画のアイデアは、どこから出てくるのですか?

 いくつかの決まったアイデアのパターンはありますね。既にある文法をずらしたり、パロディにするのは好きでよく使います。ピエロの記事で言えば、ピエロは愛想がいいという誰でも知っている文法をずらして、愛想の悪いピエロになってみたり。昭和の写真の記事は、昔の人の写真というのはパターンがあるので、それをパロディにしたものなんです。

――なるほど。ところで、正月など周りの人が休んでいる時に、あえて更新頻度の高いリアルタイム更新をするのはなぜですか?

 照れくさいですけど、インターネットもちゃんと正月に更新するべきだと思うんですよ。TVでは正月特番をやってるのに、インターネットが休むのはひどいんじゃないかなと。一生インターネットの仕事をしていきたいと思っているので、そういう考えでいます。

――林さんは毎日サイトを更新しているイメージがありますが、休みはあるのですか?

 これといってないですね。休みでもパソコンに向かって「デイリーポータルZ」の無駄な改行削ったりしてますから(笑)。好きでやってることなので、遊びと仕事の区別がないんですよ。逆にサイトの仕事をやるなと言われたら困りますね、趣味がホームページの更新なので(笑)。

風邪をひいてもネタにして更新するプロ根性
風邪をひいてもネタにして更新するプロ根性

――本当にインターネットが好きなんですね。林さんのスゴいところは、個人サイトの「webやぎの目」、企業サイトの「デイリーポータルZ」両方をヒットさせているところだと思うのですが。

 個人サイトだからとか、企業サイトだからという区別はないです。ネットを見てる人には個人も会社も関係ないですから。会社のサイトだと本気にならない人がいますが、ネットの場合つまらないウソの記事を書いたらすぐ見抜かれますからね、「ここのパスタは最高!」とか(笑)。そういう企業サイトを見ると、分かってないなと思いますね。ですから「デイリーポータルZ」では、正直に面白いと思うことだけをやっています。

――それでは今後「デイリーポータルZ」でやってみたい事はありますか?

 お役立ち情報のライフハックみたいな事をやろうかなと(笑)。例えば「しゃぶしゃぶのごまだれとポン酢をまぜるとうまい」という記事があって、そこに私もやってみたという読者投稿を募ると面白いかなと。読者のブログと連携させたりして。

――新企画、楽しみにしています。では最後の質問ですが、林さんにとってインターネットとは何ですか?

 お金がなくてもできるし、個人でも始められる本当にいい媒体だと思います。あと、ネットはできて間もないので、詳しい長老がいないのがいいですね(笑)。できて2年目の高校みたいなもので、怖い3年生がいないから好きなことができる(笑)。そんな所がネットの良さだと思います。

――なるほど。今日はありがとうございました!

 【今回の参考リンク】
→ 林さんの個人サイト「webやぎの目
→ 東京トイレマップ
→ 死ぬかと思った
→ 林さんがウェブマスターを勤めるニフティのサイト「デイリーポータルZ
→ 納豆を一万回混ぜる
→ 青くする実験
→ 昭和の写真を撮る
→ ピエロになって、なにもしない…
→ ロフトプラスワン ピエロナイト
→ デイリーポータルZエキスポレポート

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この記事の著者

武田 タケ(タケダ タケ)

ライター、社食探検隊、ネット研究家。CAREERzine「社食探検隊が行く!」、Markezine「スゴイ才能を発掘したよ。ネット界★スーパークリエイター列伝」連載中。編著書に『彼氏彼女に言われた悲しいセリフ』(扶桑社)。個人ブログ「面白いサイトを見つけたよ。」「恋の悲しいセリフ」管理人。  メールはこちらまで。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2008/07/16 15:53 https://markezine.jp/article/detail/4480

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