CPCが業界平均値の10分の1以下に
MZ:プロモーションの成果をお聞かせください。
チョ:今回の施策ではTikTokのSpark AdsやYouTubeの概要欄にQoo10の商品ページなどへのリンクを入れていたのですが、そのリンクを通してサイトに訪れる人が大幅に増加しました。CPCでいえば、一般的な業界平均値の10分の1以下という結果です。
また、メガ割案件の投稿が目立つ2024年3月には、日本国内のスキンケアコスメ関連のYouTubeのタイアップ投稿で、月間再生回数1位に。アプリ・Webサービスなど他業種含んだ月間ランキングでも5位以内の再生数を獲得することができました(2024年6月11日時点、YouTube Shortsを除く)。
goodalは知名度を向上させる段階なので、まだ大きな売上にはつながっていませんが、認知度向上といった観点で、効果を強く実感することができました。
MZ:今回の施策を通して得た気づきは何かありましたか?
チョ:定量的に分析したことで、日本市場に進出していく上での「勝ちパターン」が見えてきたと感じています。
チョ:今までであれば、なんとなく「知名度の高いインフルエンサー」を起用してしまっていたと思います。しかし、彼らは様々なブランドのPR投稿をしているため、フォロワーからすると「結局どこの商品が良いのかわからない」といったことも頻発しています。
その点、データを基にインフルエンサー選定を実施したことで、こういった事態は防げる上に、施策の組み立て方にも再現性があると感じています。
ノウハウとデータを蓄積して長期的なプロモーション設計を
MZ:日本市場への進出を考える企業やブランドがSNSを活用する際に具体的に意識すると良いことを教えてください。
藤田:トレンドや消費者に受け入れられるものは変化し続けている上に、韓国と日本ではその変化の状況は異なります。そのため、常に日本の市場動向を把握しながら、改善していけるかが運用上非常に重要になります。
また、先述の通り、インフルエンサー選定の理由が「有名だから」で、その結果、バズったがそれ以降は伸びないブランドが非常に多いと感じています。一時的な流行ではなく、長期的に効果を上げていけるようにノウハウを蓄積し、一つずつデータを分析して改善していくことが大切です。
MZ:最後に、それぞれの立場から今後の展望をお聞かせください。
チョ:goodalの日本市場での販路拡大が一番の目標です。今後は認知度向上に加えて、成分や使用感を訴求するプロモーションに注力していきたいと考えています。
松本:CLIOにおいては、韓国ブランドの枠を超えて、日本の化粧品市場の中でも上位にランクインするコスメブランドまで成長させることが目標です。goodalでは、まず「Qoo10メガ割」の売上ランキングで上位にランクインさせることを目指していきたいと思います。引き続きCLIO社様とともに長期的な視点でプロモーションを行っていきたいと思います。
藤田:AnyMindの強みは、ECからマーケティングまで一気通貫でテックドリブンに支援できることです。また、韓国にもオフィスがあることや、日本チームには韓国語を話せるメンバーも多数在籍していることなど、韓国ブランドと密に連携できる体制が整っており、その戦い方への理解度も高いと自負しています。今後も、この体制とケイパビリティを基に、韓国美容ブランド様の支援に尽力していきます。