コンテンツでSmartHRのマーケティングを支える
MarkeZine編集部(以下、MZ):はじめに、自己紹介をお願いします。
元田:SmartHRのコンテンツマーケティング部のマネジメントを担っており、またオウンドメディア「SmartHR Mag.」の編集長を務めています。現職に至るまでは、人事やBtoCのメディア、BtoBマーケティングなどを経験してきました。
コンテンツマーケティング部では主にSmartHR Mag.とホワイトペーパー、そして導入事例記事をはじめとしたユーザーコンテンツの3領域を担当しています。他にも、パンフレットや動画なども企画・制作しています。コンテンツを手段として、SmartHRのマーケティングに貢献するための部署となります。
山口:私はコンテンツマーケティング部の中のユニット長であり、全体分析や効果測定、業務改善などを主に行っています。キャリアとしては出版社、広告代理店を経てマーケティング業界に入りました。
「編集力で事業貢献する」とは?
MZ:コンテンツマーケティング部では、どのような方針のもと施策に取り組んでいるのでしょうか。
元田:先ほどお話ししたように、私たちは大きく3つの業務領域を手掛けています。ホワイトペーパーではリード獲得から商談での活用まで、マーケティングファネルを横断する形で幅広い内容を企画・制作しています。ユーザーコンテンツは、当社のプロダクトであるクラウド人事労務ソフト「SmartHR」の導入事例記事や動画・セミナーのレポート、ユーザーコミュニティの発信などが挙げられます。SmartHR Mag.は、オウンドメディアとしてお客様との信頼関係を構築するため、人事に役立つコンテンツの発信を続けています。
山口:私たちのミッションは「編集力で事業貢献する」ことです。「編集力」というと意味の広い言葉ですが、コンテンツマーケティング部では「課題に対して適した解決策を考える」「効果的な手法を考える」ための力を意味する言葉として掲げています。つまり、課題に対する要件定義や適したアウトプットを決めるための思考力といえます。
たとえば動画とホワイトペーパーどちらが適切か、ボリュームは持たせるべきかコンパクトに見られるほうがよいか、などは課題によって異なってきますよね。事業や成果に結び付くにはどういった方法が効果的かを検討していくことが、私たちが大切にしている「編集力」です。
元田:コンテンツマーケティング部の前身組織は、元々はSmartHR Mag.を運営するチームでした。取材力を活かして導入事例を担当するようになり、お客様との接点を活かしてユーザーコミュニティを運営する役割も帯びるようになっていきました。その後、ユーザーコミュニティ運営は専門のチームが設立されました。
残ったチームは、SmartHRの新機能や人事のトレンドなどを発信するため、適切なアウトプット方法を考えていきました。そうした時「SmartHR Mag.だけで伝えるのが正解なのか?」という問いに行きつき、ホワイトペーパーや動画といったコンテンツも、目的に応じて幅広く手掛けるようになったのです。