トライベックは、全国の中小企業・中堅企業(以下、SMB企業)1,168社を対象に、2024年6月中旬から6月後半にかけてインターネット上で「中小企業DX実態調査」を実施。その結果を発表した。
なお本調査では、資本金1,000万円以上1億円未満の企業を「中小企業」、資本金1億円以上10億円未満の企業を「中堅企業」と定義している。調査結果より、SMB企業におけるマーケティングDXの現状と課題が浮き彫りになった。
デジタルマーケティング施策の取り組み状況
デジタルマーケティング施策の取り組み状況を調査した結果、最も「現在、取り組んでいる」と回答した企業の割合が多かったのは「Webサイト運営(ECサイト含む)」。これは中小企業で47.3%、中堅企業で53.3%の実施状況となった。
Webサイト運営に期待している効果は「理解促進」と「リード獲得」
Webサイト運営に期待する効果として、「製品・サービスの理解促進」や「問い合わせ・資料請求の獲得」「企業ブランドの浸透や、顧客との信頼構築」といったことが上位に挙げられた。
期待している効果への達成状況は半々ずつの結果に
さらに期待していると回答した効果に対しての、実際の達成状況を質問。
中小企業の場合、期待する効果の「製品・サービスの理解促進」「問い合わせ、資料請求の獲得」「既存顧客へのサポート提供」において、「満足がいくレベルで達成されている」「課題はあるが、おおむね達成されている」を合わせた達成されているグループと、「どちらともいえない」「あまり達成されていない」「まったく達成されていない」を合わせた、達成されていないグループがおよそ半々ずつの結果となった。
また中堅企業の場合、中小企業よりも「達成されている」と答える割合が高くなった。
デジタル領域において直面している課題は「セキュリティ対策」が最多
次に、デジタル領域において直面している課題を質問。中小企業、中堅企業のいずれも「Webサイトのセキュリティ対策に不安がある」ことを課題として挙げた人が多い結果となった。
また、中小企業ではセキュリティ対策、デジタルマーケティングどちらに対しても「予算や人手が足りない」という回答が上位に挙がった。
中堅企業では「インターネット上の悪い口コミ・評判」を課題として挙げた人も多く、インターネット上の個人が発信する情報によるレピュテーションリスクに課題を感じる企業も見られた。
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