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Instagram運用2.0──アルゴリズムに依存しないクロス戦略

ストック型・DM起動単価・2次利用…プロに聞く「Instagram運用×インフルエンサー施策」の連動

成果地点で変わる「クリエイターの集まりやすさ」「PDCAの回しやすさ」

 当社SAKIYOMIの場合では、InstagramのDMにチャットボットツールを活用して能動的なユーザーがCVへと至るための導線を設計。それに合わせ、ユーザーによるDM起動を成果地点とした「DM起動単価」を報酬としてインフルエンサーマーケティングを実施しています。インフルエンサーと共同投稿を行い、コメントをくれた方にDMで遷移先へ誘導する仕組みです。

 このアプローチには以下のメリットがあります。

PRしてくれるクリエイターが増えやすい

 成果地点をDMにすることで、フィードやリールの経由でも変わりなく報酬を受けられるため、インフルエンサーは収益を得やすく、広告主はインプレッションの増加により自社のマーケティング効果が高まります。

 インフルエンサーがPR活動を通じて収益を得やすくなることで、インフルエンサーマーケティングのエコシステムが強化され、より多くのインフルエンサーが参加するようになります。高単価商品でもPRしてもらいやすくなるでしょう。

効果の可視化によりPDCAが回せる

 固定のPR案件では成果の実態が見えにくいものですが、DM起動単価に設定することで、具体的なエンゲージメントデータが収集しやすくなり、インフルエンサーごとのパフォーマンスが比較しやすくなります。PDCAサイクルを回せるようになるため、インフルエンサーの選定、コンテンツ面でも最適化がしやすくなります。

質の高いCVを獲得することが可能

 チャットボットを通じたインタラクティブなコミュニケーションにより、ユーザーは自分のペースで情報を収集し、購買意思決定を行うことができます。これにより、能動的な顧客を獲得でき、またインフルエンサーが過度なPRをして売り込むことがなくなるのもメリットです。これによりLTVが高まり、費用対効果が向上します。

オウンドメディアや広告への2次利用で費用対効果を高める

 本来、インフルエンサーマーケティングは単発施策で費用対効果を回収するのは難しいものです。そのため、効果が高かったインフルエンサーの投稿は、2次利用を積極的に行うのが得策。リポストアカウントに掲載したり、広告として活用したりすることで、既に効果が保証された投稿に予算を投下できます。

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 たとえば、次のような活用が挙げられます。

リポストによるさらに広範なユーザーへのリーチ

 成功したインフルエンサー投稿をリポストアカウントに掲載することで、新たなフォロワー層にもアプローチできます。また、リポストしたメディアの権威性により、そのコンテンツやブランドへの信頼感を高めることができます。

広告としての活用

 効果が証明されたインフルエンサー投稿を広告として活用することで、高い費用対効果がある種、保証された形で広告投資ができます。

UGCのデータベース化

 インフルエンサー投稿を「まとめ投稿」化し、企業のオウンドメディアやSNSアカウントで再利用することで、コンテンツの一貫性を保ちつつ、新たなユーザーに価値ある情報を提供できます。

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この記事の著者

下村 健太(SAKIYOMI)(シモムラ ケンタ)

2020年、学生時に立ち上げ時のSAKIYOMIへ長期インターン生として参画。大学院卒業後、運用代行事業のマネージャーを務め複数者のコンサルティングに従事。運用代行の納品責任者を経て現在、事業責任者を務め、100案件、150名組織の事業開発に携わる(参考:ブログYouTubeチャンネル)。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2024/07/31 07:00 https://markezine.jp/article/detail/46323

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