SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

おすすめのイベント

おすすめの講座

おすすめのウェビナー

マーケティングは“経営ごと” に。業界キーパーソンへの独自取材、注目テーマやトレンドを解説する特集など、オリジナルの最新マーケティング情報を毎月お届け。

『MarkeZine』(雑誌)

第108号(2024年12月号)
特集「2025年・広告の出し先」

MarkeZineプレミアム for チーム/チーム プラス 加入の方は、誌面がウェブでも読めます

MarkeZine Day 2024 Autumn(AD)

顧客が使い続ける理由を全員で探り市場を開拓する、次世代マルチチャネルフォーム「Ask One」の戦略

 自社のサービスはなぜ選ばれるのか、なぜお客様は使い続けてくれるのか。その回答が顧客と企業で乖離しているケースも多い。クリエイティブサーベイ社は、この「なぜ」を全社員で改めて見直した。結果、新たにリリースしたBtoB向けマルチチャネルフォーム「Ask One」は短期間で順調な成長を見せている。MarkeZine Day 2024 Autumnでは、同社代表取締役 石野真吾氏が登壇。全社一丸で顧客理解を深めようとした背景や、具体的な取り組み、その成果を解説した。

アンケートにとどまらない「CREATIVE SURVEY」の魅力

 クリエイティブサーベイ社は約10年、社名と同じプロダクト名の「CREATIVE SURVEY」を提供し、企業が顧客体験を構築するためのコミュニケーションインフラとして活用されることを目指してきた。

クリエイティブサーベイ株式会社 代表取締役 石野 真吾氏
クリエイティブサーベイ株式会社 代表取締役 石野 真吾氏

 しかし、2023年に同社にジョインした代表の石野氏は、社員がCREATIVE SURVEYを「これはアンケートツールです」と口を揃えて紹介することに違和感を覚えたという。なぜなら、石野氏は入社を検討する過程で、クリエイティブサーベイ社について調べる中で気づいたことがあった。

 「興味深いことに、CREATIVE SURVEYは非常に幅広い業種や業界で、かなり多様な使い方をされていました。また、実際に集計してみると、顧客の4社に1社がプライム上場企業のお客様であり、BtoBにもBtoCにも偏りのない属性となっていることがわかりました」(石野氏)

 さらに石野氏は独自に同ツールが顧客に選ばれていた理由を知人に聞くことにした。すると次の姿が見えてきたという。

 「BtoC企業の場合、大規模なトランザクションにも耐えられ、ブランドや顧客体験を損なわないデザインや体験構築ができるというCREATIVE SURVEYの特長が支持されていました。BtoB企業が使用するにあたっては、インタラクティブなフォームを構築できる点やSalesforceをはじめとした外部サービス連携が非常に高く評価されていました」(石野氏)

CREATIVE SURVEYが選ばれていた理由
CREATIVE SURVEYが選ばれていた理由

 フォームのインタラクティブさ、自由度の高いデザイン、柔軟な外部サービス連携、サポート支援体制およびセキュリティ対応も顧客から選ばれる理由になっていたと述べる。クリエイティブサーベイ社への入社前に顧客や従業員の協力を得て把握していた石野氏は、CREATIVE SURVEYはアンケートツールではない、という持論を持つに至った。

 「CREATIVE SURVEYのユースケースのクリエイティブレベルが非常に高かったのです」(石野氏)

 たとえば、社内のeラーニングツールや、経費精算にも使用している企業がある。また、Salesforceの入力インターフェイスとして活用している例もあれば、博物館では展示物に使用しているそうだ。

 「本当に数えきれないくらい、業種業界問わずいろいろなユースケースが存在していた」と石野氏は振り返る。

 それらの事例紹介には、いずれも使用目的にアンケートと書かれていたものの、石野氏はアンケートとは似て非なるものという視点で捉えた。もし、「CREATIVE SURVEYはアンケートツールではない」という考えが正しければ、プロダクトとマーケティングさえ磨けば、もっと幅広い企業に使ってもらえるに違いない。

 そう考えた石野氏は、同社のインターフェイスとしての可能性に強い興味を持ち、入社へと至ったのだという。

本当の提供価値を全社員で探る

 石野氏は入社後すぐに、1ヵ月後までに社員全員での顧客訪問インタビューを提案した。具体的には、社員を10チームに分け「来月から、チームで顧客インタビューに出かけてください」と依頼をかけたという。

 「インタビューを行った理由は、社員が顧客と向き合い、自分たちはアンケートツールを提供しているという思い込みにとらわれずに提供価値について考えてもらうためでした」(石野氏)

 理由をつけて行かないという人が出ないよう、組織のベクトルを合わせるために役職を問わずにインターンや業務委託のメンバーも含めた全員がインタビューに出かけることにしたという。また、顧客訪問インタビューでは、「誰が」「何を」「どのように」使い、価値を感じ続けてているのかを聞くように提案した。

 「我々はSaaS企業ですから、価値とは何か?を考えるとツールの機能面に関する話をしたくなります。しかし、そうではないのです。お客様には企業として成長するために解決すべき課題があります。それらを解決する何らかの役に立っているから、使い続けられている。差別化された提供価値が何なのかを探求するためにも、各社の課題解決に弊社の提供サービスが具体的にどのように役に立っているかを把握する必要があります」(石野氏)

顧客にとっての価値は機能やソリューションはない
顧客にとっての価値は機能やソリューションはない
顧客は差別化された解決策にこそ価値がある
顧客は差別化された解決策にこそ価値がある

次のページ
豊かなユースケースへの気づき

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • X
  • Pocket
  • note
関連リンク
MarkeZine Day 2024 Autumn連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

三ツ石 健太郎(ミツイシ ケンタロウ)

早稲田大学政治経済学部を2000年に卒業。印刷会社の営業、世界一周の放浪、編集プロダクション勤務などを経て、2015年よりフリーランスのライターに。マーケティング・広告・宣伝・販促の専門誌を中心に数多くの執筆をおこなう。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

提供:クリエイティブサーベイ株式会社

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

MarkeZine(マーケジン)
2024/12/06 10:00 https://markezine.jp/article/detail/47003

Special Contents

PR

Job Board

PR

おすすめ

イベント

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング