「点」ではなく「線」での体験づくりを意識
Q1.リアル回帰して以降、マーケティング予算のオフライン/オンラインの比率はどのように変わりましたか?
コロナ禍を経てリアルへの回帰は進みました。2年前に比べてオフラインへの投資額は約1.5倍です。とはいえ、私たちはそもそもオンラインとオフラインを分断して考えてはおらず、一連のジャーニーの中で両方が必要だと感じています。
オンラインとオフラインのそれぞれの特性を理解することが大事だと思います。たとえば、オンラインは効率的なリーチを可能としますが、数多の選択肢の中では決め手に欠けてしまいます。オフラインは関係値をしっかり構築できるため重宝しますが、これだけでは限られた人としか出会うことができません。オンオフどちらか片方に頼りすぎてしまうと、「点」でのスポットの接触になってしまうので、それぞれの特性を活かしながらジャーニーとなるよう、接点と接点を繋いだ線形の体験づくりを意識してプランニングしています。
Q2.ウェビナー施策と展示会施策は、どのように使い分けていらっしゃいますか?
展示会施策は広く認知をしていただく場として重視しています。出展したいイベントすべてに参加できるわけでもないので、展示会のテーマを踏まえて私たちのターゲットとの合致度を見極め、効果を担保できるラインを守るようにしています。
ウェビナーは継続的な接点づくりに良いため注力しています。2024年度は年100回以上開催しました。複数回ご参加いただくことでKARTEの良さや活用イメージが湧き、ご契約くださるケースも生まれています。当初は集客に苦労していましたが、企画力を磨いてきたことで継続的なご参加を期待できるコンテンツレベルになりました。1回だけでは伝えづらい、私たちの多様なケイパビリティの幅を感じていただける良さもありますね。
Q3.社会がリアルに回帰して以降、マーケティングや営業の現場で感じる変化はありますか?
オフラインとオンラインのミックススタイルがより「当たり前」になったと感じています。人との出会いでしか生まれないオフラインの熱量と、効率的に情報を取捨選択できるオンラインのスマートさ。その多様な選択肢の中で、お客様はどんどん「選ぶ」ことに敏感になり、カスタマージャーニーが複雑化していると感じています。その分、私たちも良い体験がつながっていくようなコミュニケーションを各接点でお届けすることで、お客様が「KARTEの話を聞こう」「プレイドに相談してみよう」と頼っていただけるような存在感を出していきたいと考えています。