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「スポンサードサーチ モバイル」活用のヒント

キーワードのヒントは「衝動的」「明確な目的」「ピンポイント」

 たとえば、モバイルならではの特性のひとつが検索の語数だ。親指で入力する手間ゆえ1語が多く、PCに比べて2語以上のスモールワードによる検索が少ない。また、キーワードの傾向としては、暇つぶしと思われる言葉やアダルト系の用語も多い。

 「キーワードに関していえば、近年は2語での検索も増加しており、その内容も多種多様になってきました。ユーザーの年齢分布も広がりつつあり、もうしばらくすれば、PCとほぼ変わらない状況になると思われます。むしろ、キーワードそのものよりも、検索を行うユーザーのニーズにモバイルならではの傾向があるので、それを考察すべきかもしれません」

 モバイルならではの興味深い傾向とは何か。河田氏はその傾向をひもとくにあたって「衝動的」「明確な目的」「ピンポイント」の3つのキーワードをあげる。

 たとえば、バレンタインデーなどのイベントの場合、PCでの検索は1ヶ月前くらいから徐々に増加し、当日にピークを迎える。しかし、モバイルでは当日間際になって急激に増加する。つまり『かけこみ』が多いわけだ。また、探しているものの幅が狭く、明確な目的を持って検索していることが伺えるという。さらに、目的があるからこそ、探す情報はピンポイント。商品でいえば『単品』というわけだ。

「テレビ放送の直後に関連した言葉が多く検索されますし、人材系では正社員や派遣社員の検索はPCで行われ、アルバイトはモバイルが多い。つまり、別のメディアで行われた情報収集に基づいて行われるピンポイントな情報検索や、申し込みや購入に至るまでの決定の早い、即決できるようなものがモバイルで多く検索される傾向があるようです。ユーザーが異なるというよりも、同じユーザーが異なるニーズで使い分けているといった方が正しいかもしれません」

 ユーザーの属性はPCとさほど変わらなくなりつつあるが、そこに潜むニーズはPCとモバイルでは大きく異なる。その特性をどのように自身のビジネスに活かすかが勝負のポイントになるわけだ。

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MarkeZine編集部(マーケジンヘンシュウブ)

デジタルを中心とした広告/マーケティングの最新動向を発信する専門メディアの編集部です。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

伊藤 真美(イトウマミ)

フリーランスのエディター&ライター。もともとは絵本の編集からスタートし、雑誌、企業出版物、PRやプロモーションツールの製作などを経て独立。ビジネス系を中心に、カタログやWebサイト、広報誌まで、メディアを問わずコンテンツディレクションを行っている。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

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MarkeZine(マーケジン)
2013/03/21 11:29 https://markezine.jp/article/detail/4741

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