SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

新着記事一覧を見る

おすすめのイベント

おすすめの講座

おすすめのウェビナー

マーケティングは“経営ごと” に。業界キーパーソンへの独自取材、注目テーマやトレンドを解説する特集など、オリジナルの最新マーケティング情報を毎月お届け。

『MarkeZine』(雑誌)

第107号(2024年11月号)
特集「進むAI活用、その影響とは?」

MarkeZineプレミアム for チーム/チーム プラス 加入の方は、誌面がウェブでも読めます

業界キーパーソンと探る注目キーワード大研究(AD)

広告リーチが想定対比の144%!サントリー金麦に見る、Spotifyの音声広告が高い効果を出せた理由

認知から購入意向まで影響力大!広告リーチが想定対比で144%

MZ:今回の施策による成果をお聞かせください。

林田:定量面での成果は次の通りでした。

  • 完全聴取数:想定対比102%
  • リーチ:想定対比144%
  • キャンペーンサイトへのクリック:想定対比231%
  • 広告認知リフト:Spotify平均対比+250%
  • 購入意向リフト:Spotify平均対比+20%

出典:マクロミルブランドリフト調査(2024年9月、過去1年の飲料クライアントの結果集計値対比)

 この中でも最も注目すべき成果は、広告認知リフトが大きく上昇したことです。一般的な動画広告の広告認知リフトと比べても非常に高い結果となりました。

 また動画広告の場合、幅広いリーチが確保できるものの広告認知率はそこまで高くならない傾向が見られます。一方、Spotify広告の場合、リーチ数は動画広告と比較するとやや少なくなるものの、広告認知率が極めて高いのが特長です。これは、帰宅時間などスクリーンを見ていないモーメントでのリーチにおいて特に強みを持つSpotifyだからこそ、コストパーブランドリフトが高いということでしょう。

 さらに、購入意向にも効果が表れています。たとえば動画広告では6秒や15秒という限られた時間で接触するだけでは、商品の購入意向を高めることが困難であると一般的に言われています。それにも関わらず今回Spotifyの音声広告では、施策実施後の購入意向の上昇がはっきりと確認できました。

 これらのことからSpotify広告による訴求は、認知から購入意向まで一貫して影響を与えられることが実証されました。

ながら聴きするのが当たり前なSpotify広告と、SNSの相性

MZ:今回実際に活用してみて感じた、Spotify広告の強みは何でしょうか。

林田:施策の開始前は、音楽の聴取中に広告が挿入されることに対して否定的な反応があるのではないかと懸念していました。しかし実際に配信を行ってみると、ユーザーからの反応は非常にポジティブなものが多く、Spotify広告の受容性が高いことが実感できました。そして、この好意的な受け止めが、さらなる波及効果を生み出したと考えています。たとえば、X上では「Spotifyで音楽を聴いていたら、好きな声優さんの声が聞こえてきた」といった投稿が多数見られました。Spotifyでの広告配信がSNS上での話題化に自然とつながっていったことは、今回のキャンペーンを通じて新たに発見できたSpotify広告の強みでした。

三浦:音声コンテンツは受け手がSNSの閲覧など他のことをしながら楽しむことも多いですよね。私たちも最初はSpotifyユーザーとSNSユーザーの層を別々に捉えており、Spotify内での体験価値の向上にのみ焦点を当てていました。しかし実際に配信を開始してみると、突然流れてきた広告についての感想がSNS上で多く共有されており、しかもSpotify独自の体験として捉えられていました。

三浦:スキップできない仕様と、ながら聴きされるからこそ生じる、予期せぬタイミングでの広告接触という「ゲリラ感」がより強い印象をユーザーに与えたと考えられるでしょう。

次のページ
音だけでも動画以上に顧客との関係構築が可能

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • X
  • Pocket
  • note
業界キーパーソンと探る注目キーワード大研究連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

和泉 ゆかり(イズミ ユカリ)

 IT企業にてWebマーケティング・人事業務に従事した後、独立。現在はビジネスパーソン向けの媒体で、ライティング・編集を手がける。得意領域は、テクノロジーや広告、働き方など。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

提供:スポティファイジャパン株式会社

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

MarkeZine(マーケジン)
2024/12/20 11:30 https://markezine.jp/article/detail/47455

Special Contents

PR

Job Board

PR

おすすめ

イベント

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング