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【特集】進むAI活用、その影響とは?

「Copilot」でMicrosoft広告はいかに進化するのか ユーザー体験の向上がもたらす広告効果

Copilot上にも広告表示が可能に

――Microsoft広告のエコシステム全体に関わる話題として欠かせないのが、Microsoftが開発したAIコンパニオン「Copilot」です。Copilotにより、Microsoft広告はどのように進化するでしょうか?

Amanda:Copilotは消費者と広告主の双方に、より良い広告環境をもたらします。わかりやすいイメージとして【図1】を見てください。Microsoft広告では新しくなったCopilot内に表示される広告フォーマット「Ad Voice」を提供しており、ここにはチャットの内容に関連する商品・サービスの広告が表示されます(2024年12月現在日本でテスト中)。

【図1】Ad Voiceのイメージ
【図1】グレーの囲み内で表示されているのが広告。2024年10月にデザインも刷新し、 直感的にコンテンツ(Copilotとのやり取り)と広告を区別できるようリニューアルされた。

 当然、Copilotにおける広告のパーソナライゼーションは、従来の検索広告におけるそれとは段違いです。いくつかの単語を打ち込んで自分が欲しい情報を探す検索エンジンと、いつ・どこで・何をしたいのか、コンテキストも踏まえて対話ベースでリクエストするCopilotとでは、出てくる情報の関連度合が大きく異なってきます。

 実際、従来の検索広告と比べると、Copilotの広告はCTRが69%、CVRが76%も高くなる傾向にあります。また、Copilotでは自分が本当に欲しかった情報にすぐにたどり着けることから、デジタル上でのカスタマージャーニー自体が短くなっていることもわかっています。自社の商品・サービスに関連性の高いユーザーにしっかりリーチできるので、エンゲージメント率の向上にもつながってくるでしょう。

「Copilot広告」攻略のポイントはあるのか?

――Ad Voiceにより高い確率で広告を表示させるために、どのようなポイントを意識すればよいでしょうか? アルゴリズムが気になるマーケターは多いと思います。

Amanda:そうですよね。一つ明確に意識していただきたいのは、Web上のコンテンツをしっかり増やしていただくということです。特に、ビデオや画像などイメージクリエイティブを拡充いただくとよいと思います。

 また、MicrosoftはAI活用のポリシーとして「透明性」を重要視しています。広告主・広告代理店の皆さんやパブリッシャーの皆さんにも、Microsoft のAIがどのようなことに重きを置いて動いているのかをしっかりご説明したいと考えています。

――Microsoftは、AIの使われ方をオープンにしているのですね。

Amanda:はい。実は先日も、日本の広告代理店からエンジニアの方にMicrosoft レドモンド本社へお越しいただき、私たちのAI活用に対する考えをご紹介する機会をいただきました。透明性を確保し、広告主・広告代理店ともしっかりパートナーシップを築いていきたいと考えているので、関心がある方はお問い合わせいただければと思います。

 また、CopilotによるMicrosoft広告のアップデートとして、広告主および広告代理店の皆さんにおいては、Microsoftで広告キャンペーンを設計するところからCopilotがお手伝いします。キャンペーン設定や運用のプロセスが大幅に効率化されるため、よりクリエイティブなことに時間や労力をかけられるようになるはずです。

 これまでAIの活用は「効率化」「生産性向上」の文脈で語られることが多い印象でしたが、これからは「人間の持っている可能性を開放する」ためのAI活用へと拡張させていきたいと考えています。

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MarkeZine編集部(マーケジンヘンシュウブ)

デジタルを中心とした広告/マーケティングの最新動向を発信する専門メディアの編集部です。

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MarkeZine(マーケジン)
2024/12/20 09:30 https://markezine.jp/article/detail/47576

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