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業種別アプリマーケ事例大全

毎月10万人ペースで会員増加中 松屋フーズの公式アプリに迫る

プッシュ通知でお得な情報を配信

──毎月10万人ペースでアプリ会員が増加しているとのことですが、アプリのダウンロード数を増やすために、注力している取り組みはありますか?

 チラシやGunosy Adsのほか、各種SNSの公式アカウントや店頭のデジタルサイネージ、卓上ステッカーなどでアプリ利用のメリットを訴求しています。

──アクティブユーザーを増やすために取り組んでいる施策も教えていただけますか?

 初回登録してくださった方に100ポイントを進呈したり、800円以上の決済につき200ポイントを進呈する新規登録キャンペーンを実施したり、まずはお得に使っていただくことを意識しています。

 あとはやはりランク制でしょうか。レギュラーから上のランクに上がった方は、そのランクを維持するモチベーションで利用してくださるためです。ほかには週に2回程度のプッシュ通知でお得な情報を配信したり、1日1回引ける「松屋くじ」でアプリの存在を定期的に喚起したりしています。

──最も手応えを感じた施策はありますか?

 夏休みや当社の創業月(6月)など、不定期で実施するポイント●倍キャンペーンのインパクトが最も大きいです。2024年11月1日~14日に実施した「モバイルオーダーでポイント3倍キャンペーン」では、新規会員数がキャンペーンを実施していないときよりも1.5倍増加しました。モバイルオーダー経由の売上額も過去最高記録を更新するなど、手応えを感じたキャンペーンでした。

 14日間のキャンペーン期間が終了した後も、多くの方にアプリを継続して使っていただいています。一度使うと利便性を実感していただけるため、いかに1回目の利用を生み出せるかが重要なのだと思います。

地方出店と外国人客への対応を強化

──最後に、御社の展望をお聞かせください。

 松屋フーズとしては、これまで注力できていなかった地方都市を強化する方針です。新店を年間100店舗オープンしている上、複合化を含む改装も年間200店舗で実施しています。オープン時に近隣でチラシを配布するため、そのチラシにアプリのメリットや利用方法、インストールへの導線となる二次元コードを記載し、地道な訴求を引き続き行うつもりです。都道府県別の顧客分布はアプリのデータを使って捕捉していきます。

 また、訪日外国人の取り込みも注力したいポイントです。そのためには決済の壁をクリアにする必要があるため、各種ペイメント事業者と連携を取っているところです。海外から旅行で日本を訪れた方に、メニューをゆっくり選んで喜んでいただけるようアプリを改良していきます。

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この記事の著者

渡辺 佳奈(編集部)(ワタナベ カナ)

1991年生まれ。慶應義塾大学環境情報学部を2013年に卒業後、翔泳社に新卒として入社。約5年間、Webメディアの広告営業に従事したのち退職。故郷である神戸に戻り、コーヒーショップで働く傍らライターとして活動。2021年に翔泳社へ再入社し、MarkeZine編集部に所属。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2025/04/11 07:00 https://markezine.jp/article/detail/47762

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