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SNS運用のプロが現場で使う!生成AIの実用Tips

SNS運用に欠かせない“ルール設計”も生成AIで楽に。価値あるコンテンツの作成を効率化する方法

生成AIで「SNS運用ガイドライン」を作るプロンプト

 早速、ガイドライン作成のプロンプト例を共有します(以降、有料版ChatGPT 4-o モデルの利用を想定)。

【プロンプト例】

以下の内容に基づき、生成AIを用いてSNS運用に関するコンプライアンスガイドラインを策定してください。

 

### **入力情報**

ユーザーから提供された以下の情報を基にしてください:

 

- **企業情報・ブランドポリシー**

  - 企業名、業界、主要顧客層

  - ブランドのミッション・ビジョン・バリュー

  - 希望するSNS上でのコミュニケーションスタイル

 (例:フォーマル、カジュアルなど)

- **SNS利用状況**

 - 利用中、または運用予定のSNSプラットフォーム(Twitter/X、Instagramなど)

 - 各プラットフォームの特性(例:文字数制限、画像利用方針)

- **法的・規制要件**

 - 業界規制や国内外の法令、知的財産権、個人情報保護に関する注意点

- **コンプライアンス上の懸念事項**

 - 避けるべきキーワードやトピック、過去に発生した問題例

- **緊急時対応方針**

 - クライシス発生時の対応基準、責任者、承認フロー

- **運用フロー・チェックプロセス**

 - 投稿内容のレビュー担当者、承認フロー、ガイドライン改訂サイクル

---

### **作業手順**

提供された情報を基に、以下の手順でガイドラインを作成してください:

1. **ガイドラインの基本方針を定義**

  ブランドポリシー、SNS特性、法的要件を踏まえた基本原則を策定します。

2. **禁止事項および注意事項の整理**

  業界規制や過去の事例を参考に、投稿で避けるべき事項を明確化します。

3. **緊急時対応ルールの策定**

  クライシスシナリオごとに、対応手順、承認フロー、頻度を定義します。

4. **運用フローの構築**

  投稿作成から公開までのワークフローやガイドライン改訂サイクルを策定します。

---

### **出力フォーマット**

以下の形式でガイドラインを出力してください:

1. **ガイドラインの目的・適用範囲**

  ガイドラインの意義と適用範囲を記載。

2. **投稿コンテンツに関する基本原則**

  ブランドのトーン&マナー、遵守すべき規則を記載。

3. **投稿前チェックリストと承認フロー**

  確認すべき項目と責任者をリスト化。

4. **緊急時対応ガイド**

  想定されるシナリオごとの対応手順を整理。

5. **運用・改善サイクル**

  ガイドラインの定期的見直し方法を明記。

6. **参考法令・関連資料**

  法令やガイドラインのリンクを含める。

目的は「たたき台」を作ること 適切な部署と一緒に確認を

 企業ごとに個別具体のルールがあるため、入力情報が多く、少し難しく感じるかもしれません。また、このプロンプトを1回使っただけで「100点のガイドライン」ができあがらないことには注意してください。ただし、ある程度の精度でガイドラインの叩きができるため、0から作るよりもはるかに楽になります。

 ガイドライン・SNSポリシーなどは外部に公開されているものもあるため、それを参考に作成するのも良いかと思います。作成したガイドラインが適切なものになっているか、また、要項がMECEになっているかは、社内の法務など適切な部署との連携が必要です。

次のページ
STEP3-2.コンテンツアイデア・切り口をプロンプトに組み込み、投稿を出力

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この記事の著者

美川 貴彦(ミカワ タカヒコ)

株式会社ホットリンク アドテクノロジー本部 アドテクノロジー部 部長

2020年5月、ホットリンク入社。アドテクノロジー部の部長として、SNS広告運用業務に従事。2023年からは社内のAI活用プロジェクトを牽引し、部署を横断した業務の効率化に取り組む。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2024/12/26 07:00 https://markezine.jp/article/detail/47812

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