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SNS運用のプロが現場で使う!生成AIの実用Tips

SNS運用に欠かせない“ルール設計”も生成AIで楽に。価値あるコンテンツの作成を効率化する方法

STEP3-2.コンテンツアイデア・切り口をプロンプトに組み込み、投稿を出力

 次に、生成AIに投稿テキストを作成してもらいましょう。ターゲット情報と合わせて、投稿アイデア・切り口を渡し、トンマナやルールを条件として伝えた上で、投稿を作成してもらいます

【プロンプト例】

あなたはSNS投稿テキスト作成のプロです。

ターゲット情報と投稿アイデア・切り口を入力しますので、条件に従って、ターゲットが反応する魅力的な投稿テキストを10件作成してください。

 

ターゲット情報:

運用媒体:

投稿アイデア・切り口:

//第1回で紹介したプロンプトで出力された内容を添付する//

---

条件

トンマナ:(口調など)

ルール:(〇〇という表現を利用する、など)

媒体ルール:

Xの場合:140文字以内

Instagramの場合:テキストは100〜200文字程度、ハッシュタグを投稿テキストに関連性の高い順に3〜5個付与する。

TikTokの場合:50〜100文字程度。ハッシュタグは関連性のある1個のみ。

 これまで作成してきたターゲット・切り口があれば、これでクオリティが一定以上に担保された投稿を作成できます。また、切り口の策定と投稿内容の作成でステップを分けたことにより、前提・背景情報が詳細になっているため、AIの出力の安定性が確保でき、また複数の媒体用に書き分けるなどが可能です。

画像生成AIの注意点と有効な活用方法

 画像・動画の有無でエンゲージメントが大きく変わるため、基本的には投稿に画像・動画を添付することを考えましょう。

 しかし、画像生成AI・動画生成AIの利用については、以下の観点で注意が必要です。

  • 生成AIが作成した画像が、すべてのユーザーに受け入れられているわけではない。
  • 画像生成AIに関しては、生成物がどの著作物を利用しているか明示されないため、生成物が著作権を侵害しているのか否か自ら確認、検討する必要がある。

 実際にXでは、生成AIの画像を使ったことによる炎上事例も散見されるため、生成した画像をそのまま投稿に採用するのは推奨できません。写真と変わらないクオリティの出力ができる画像生成AIもありますが、出力以外の部分でまだまだ利用には課題が多いです。「オタ恋」のようにネタとして消費されるようなものであれば優位に働くケースもありますが、なかなか稀だと思います。

 AIで生成した画像は社内利用の範疇に留め、写真撮影の構図のサポートをしてもらうと良いでしょう。生成した投稿案・テキストから、どのような写真を撮影すれば良いかをAIに聞いてみます。「こういう画像を作って」と直接依頼するのではなく、「この投稿テキストに見合った写真はどんなもの?」と聞き、アドバイスをもらうイメージです。

【プロンプト例】

あなたはSNSコンテンツ撮影のプロです。

下記に投稿の狙いとその投稿テキスト、利用可能なフォーマットを入力します。

それにあった写真・画像の案を生成し、私にどのような素材があれば良いかアドバイスをしてください。

 

投稿の狙い:

(〇〇を一番綺麗に見せたいなど)

 

投稿テキスト:

(投稿テキスト作成プロンプトで出力したテキストを利用)

 

利用可能なフォーマット:

静止画・動画 1:1の正方形 9:16の縦長

各カルーセルの複数枚画像(静止画・動画の組み合わせ)

次のページ
STEP3-3.AIの出力内容を人間が精査・編集し、その結果を投稿に反映

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この記事の著者

美川 貴彦(ミカワ タカヒコ)

株式会社ホットリンク アドテクノロジー本部 アドテクノロジー部 部長

2020年5月、ホットリンク入社。アドテクノロジー部の部長として、SNS広告運用業務に従事。2023年からは社内のAI活用プロジェクトを牽引し、部署を横断した業務の効率化に取り組む。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2024/12/26 07:00 https://markezine.jp/article/detail/47812

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