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【特集】イマドキの中高生・大学生のインサイトを探る

エモーショナルなコンテンツとサービスの新規性で大学生の心を掴む三井住友カード

最良の啓蒙は洗練されたサービス

──生活者の金融リテラシーを上げるための啓蒙活動に各社が力を入れている印象です。YouTubeでのライトな学習コンテンツも増えていますが、御社でも大学生向けに何かトライされていますか?

 2025年1月末に、金融経済教育ゲーム「ミドすけのすいすいパズル!〜はちゃめちゃタイムトラベル〜」をリリースしました。ほかにもWeb上のコラムなどで発信はしていますが、やはり最も意味のある啓蒙は、良いサービスを出して使ってもらうことだと考えています。

 たとえば、Visaプリペイドカード「かぞくのおさいふ」は、家族間の送金・集金や利用履歴の確認、家計簿機能などを集約したアプリです。親御さんがお子さんにお小遣いを送金したり、親御さんがお子さんに現金で何かを買ってあげた場合はその分の金額を子の残高から回収したりできます。お小遣いをもらう中高生だけでなく、大学生の利用も増えている状況です。

 日常の消費活動で金融リテラシーは養われるものですから、消費に寄り添ったかぞくのおさいふやOliveのようなサービスを研ぎ澄ませることによって、金融教育を実現できる気がしています。

大学生は重要視すべき顧客層

──最後に、御社の展望をお聞かせください。

 Oliveには「0歳から申し込める」という特徴があります。クレジット機能はお使いいただけませんが、デビット機能やポイント払いの機能はお使いいただけるため、さらに若い世代と接点を持てるのです。Oliveをリリースする前は、交通系ICなどを使っていた中高生が大学生になって初めて当社との接点を持ってクレジットカードを使う流れが一般的でした。Oliveなら小学校の頃から使っているサービスに後からクレジット機能を追加するだけで使えるようになるため、LTVがさらに高まると言えます。

 若い世代の中でも、今後の消費を担う大学生は重要視すべき対象顧客だと考えています。金融サービスの特性上、最初に出会ったブランドとの付き合いが長くなるものです。たとえば18歳になって銀行口座やクレジットカードを作ったブランドを一生使い続ける方もいます。そのため、まず知っていただく・選んでいただくことはもちろんですが、選んでいただいた後も長く使っていただけるようコミュニケーションのレベルを向上していきたいです。

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この記事の著者

渡辺 佳奈(編集部)(ワタナベ カナ)

1991年生まれ。慶應義塾大学環境情報学部を2013年に卒業後、翔泳社に新卒として入社。約5年間、Webメディアの広告営業に従事したのち退職。故郷である神戸に戻り、コーヒーショップで働く傍らライターとして活動。2021年に翔泳社へ再入社し、MarkeZine編集部に所属。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2025/02/27 09:30 https://markezine.jp/article/detail/48096

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