経営の視座を「持ちたい」と思っているかどうか
廣崎:未経験のメンバーを抜擢するのって、すごく難しくないですか? どんなところを見て素質を見出しているのか気になります。

田岡:専門性の高いメンバーがいても、その人に依存するような状態は避けたいので、意図的に未経験のメンバーを連れて来ていましたね。やっぱり一番大事なのは、経営の視座を持っているかどうか。なかなかハードルは高いのですが「持ちたいと思っているかどうか」が大事なんです。
持ちたいと思っている人なら、立場を変えてあげることで視座も高くなります。Howのキャッチアップは意外とそんなに難しくない印象です。施策そのものより、その施策の背景にある考え方や、施策を実行するための部門連携のほうが大事だったりするじゃないですか。そのあたりは未経験でもできることがある気はします。
廣崎:そうですね。
このキャリアを選んで大正解だった
田岡:最後に、若手マーケターに対してメッセージをお願いできますか?
廣崎:マーケティングってハイスピードで状況が変わるじゃないですか。生活者の消費行動は刻々と変わり、BtoBの場合は新しいツールも続々と登場してできることが増えていきます。だからこそやっていて飽きないですし、私はこのキャリアを選んで大正解だったと思っています。
若い方の間で「マーケターになりたい」と思う方や、日本からグローバルへチャレンジする方が増えたらうれしいですね。
田岡:変化が激しいからこそ、BtoCからBtoBへの越境を通じて視野が広がったり、ビジネスパーソンとしての独自性を高めたりできるかもしれませんよね。新しい領域にどんどん飛び込んでみてもいいかもしれない、そう感じることができました。たくさんの学びをありがとうございます!