MarkeZineニュース

2025年冬アニメ、注目度維持率が高いのは「メダリスト」など【アニメデータインサイトラボ調査】

2025/03/07 07:15

通知

　ブシロードのグループ分析組織アニメデータインサイトラボは、アニメビジネスにおける調査を実施。2025年冬アニメの放送が開始してから5週目までのデータをもとに、視聴者の関心を維持し続けている作品や新たに注目を集めている作品を分析した。

2025年冬アニメは前年より高い注目度維持率に

　まず、2025年冬アニメを過去1年間のクールと比較した全体的な傾向を分析。新作アニメの注目度維持率の推移を見ると、2025年冬クールは2週目に92.00％に。これは2024年の各クールと比較して最も高い数値であり、前クール（2024年秋：74.04％）と比べて約18ポイント上回った。3週目以降は例年同様に徐々に低下した。

　続編アニメの注目度維持率の推移は、2024年冬クール（前年）と比較すると維持率の安定性が低下。前年の続編アニメは5週目で95.58％まで上昇し後半で再浮上する動きがあったが、2025年は66.81％と相対的に低い水準にとどまった。

注目度維持率が高い新作アニメは「メダリスト」「SAKAMOTO DAYS」

　次に、新作・続編を問わず5週間時点での注目度維持率が特に高かった上位作品の動きを見ると、前クールからの人気を維持する続編作品と新たに注目を集めた新作作品が混在した。

　続編アニメでは、「俺だけレベルアップな件」「君のことが大大大大大好きな100人の彼女」「Dr.STONE」などが、5週目で初動を25～37％上回る注目度を記録した。特に「俺だけレベルアップな件」は中盤に入ってのバトルシーンなどでSNS上の評判が再浮上し、5週目に137.50％となった。

　新作アニメでは、「メダリスト」「SAKAMOTO DAYS」が高い注目を集めた。「SAKAMOTO DAYS」は放送2～3週目で大きく伸び、「メダリスト」は週を追うごとに注目度が上昇して5週目で192.31%となった。また、「ギルドの受付嬢ですが、残業は嫌なのでボスをソロ討伐しようと思います」「この会社に好きな人がいます」のように、序盤にやや落ち着いたもののストーリーの起伏によって盛り返した作品も出た。

　5週目時点の注目度上位5作品のうち、新作は「メダリスト」「SAKAMOTO DAYS」がランクイン。一方続編では「薬屋のひとりごと」「俺だけレベルアップな件」「Dr.STONE」が高い水準を維持した。

【分析概要】
分析対象：2025年冬アニメ（新作40作品、続編17作品）
使用データ：Googleトレンドによる検索量データ（週次）
※各作品の放送1週目の数値を100％として、その後の推移を相対的に表示
分析期間：冬アニメの放送1週目～放送5週目
比較データ：2024年の各クール（冬・春・夏・秋）の同期間データ