SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

おすすめのイベント

おすすめのセミナー

マーケティングは“経営ごと” に。業界キーパーソンへの独自取材、注目テーマやトレンドを解説する特集など、オリジナルの最新マーケティング情報を毎月お届け。

『MarkeZine』(雑誌)

第111号(2025年3月号)
特集「CES 2025より テクノロジーで変わる社会、広告、マーケティング」

MarkeZineプレミアム for チーム/チーム プラス 加入の方は、誌面がウェブでも読めます

MarkeZine Day 2025 Spring(AD)

新商品のマーケティングは初動が成功の鍵!10億枚のレシートデータで実現する顧客理解の深化

パッケージ改善や新規顧客獲得にもレシートデータが寄与

 新商品のローンチ時以外にも、ONEのデータは様々な局面で活用できる。「キャンペーン開始前や終了後もデータを取れる点がONEの強みの一つ」と新井氏は語る。

 次の図は、クライアントが指定した商品の購入レシートを高く買い取る「レシート買取ミッション」を活用したキャンペーン(以下、マストバイキャンペーン)実施前後の購入数をまとめたものだ。

 マストバイキャンペーン期間中に購入数が増えることは想像に難くないが、この図を見ると実施後も実施前より購入数が増えている。つまり、マストバイキャンペーンでトライアル購入した後にリピート購入したユーザーがいるわけだ。

「ONEでは、マストバイキャンペーン実施前後の変化や、競合と比較した自社商品の強み/弱みを把握できます。また、ユーザーのライフスタイルを知り顧客理解をした状態で、コミュニケーションできる点が強みです」(新井氏)

 ONEのデータを商品の改善に役立てた事例として、新井氏は日本製紙クレシアのウェットティッシュ「PULP WET 100」を挙げる。この商品は、既存のウェットティッシュにはない機能性を備えながらも、商品の強みが消費者に伝わっていなかったそうだ。そこで、エリアを絞ったマストバイキャンペーンをONEで実施した。

 実施後のアンケートを通じて、商品の強みがパッケージで訴求しきれていないことが浮き彫りになったため、パッケージのリニューアルに至ったという。

「マストバイキャンペーンに参加したユーザーの97%以上がPULP WET 100の新規ユーザーだったため、ONEが新規顧客の獲得にも寄与した好例と言えます。また、ONEに商品特徴を掲載することで機能面での強みを訴求し、リピート購入を促進しました」(新井氏)

主要SNSと遜色ないアクティブユーザー数

 新井氏によると、ONEでは国内の月間消費の約1%に相当する規模の消費を、毎月トラッキングしているそうだ。レシートはどの流通業態でも使われているため、国内リテールのカバー率はほぼ100%だという。

「ONEのユーザーIDを、クライアントが保有する会員IDやECサイトのID、あるいはLINEなどのCDPと紐づけることも可能です。これにより、プロモーションを出し分けてリピート購買に生じる差を分析することもできます」(新井氏)

 レシートデータのボリュームを確保するためには、多くのユーザーから継続的に利用される必要がある。ONEで1年間アクティブにレシートを投稿するUUは 16.3万人で、Instagramなど主要SNSと遜色のない頻度で利用されているそうだ。

「毎日チェックインするユーザーにインセンティブを付与したり、年末にその年の買い物を振り返るイベントを開催したりと、ユーザーにとって楽しい体験の提供にも努めています」(新井氏)

 最後に新井氏は、ONEが認知から興味関心、検討、購買、リピート・定着まで、ワンストップで支援できるマーケティングソリューションであることを強調し、本セッションを締めくくった。

顧客理解を深めるならレシート買い取りアプリONE!

ONEのサービス詳細・企業の活用事例は「ONE for Business」公式サイトよりご確認ください。

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • X
  • Pocket
  • note
関連リンク
MarkeZine Day 2025 Spring連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

平田 順子(ヒラタ ジュンコ)

フリーランスのライター・編集者。大学生時代より雑誌連載をスタートし、音楽誌やカルチャー誌などで執筆。2000年に書籍『ナゴムの話』(太田出版刊)を上梓。音楽誌『FLOOR net』編集部勤務ののちWeb制作を学び、2005年よりWebデザイン・マーケティング誌『Web Designing』の編集を行う。2008年よ...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

提供:WED株式会社

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

MarkeZine(マーケジン)
2025/04/14 10:30 https://markezine.jp/article/detail/48561

Special Contents

PR

Job Board

PR

おすすめ

イベント

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング