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ユーザーファーストかつ成果向上を実現。おうちメディア「ルーミー」に学ぶSEO戦略

読者ニーズをキーワードから把握 エバーグリーンコンテンツの作り方

 月岡氏によると、商品カテゴリー周辺の検索キーワードを網羅していくルーミーの手法は、トピックごとにグルーピングして内部リンクでつなぐ、トピッククラスターという考え方と似ているという。これにより「SEOの評価も高くなる可能性がある」と分析した。

 ルーミーではミエルカSEOのツールを使って関連キーワードを導き出し、読者のニーズを把握していると言う。たとえば、オーダースーツと一緒に検索されているキーワードとして、大阪や横浜など地域名が多く、ユーザーが住む地域の周辺で探していることがわかる。

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 同ツールでは検索数が増えるタイミングも把握できるため、記事を仕込むタイミングを判断するのにも活用していると言う。たとえばオーダースーツの検索は秋から春にかけて増えるため、ルーミーではその3ヵ月前に記事を仕込む、といった計画を立てられた。

 また、関連キーワードの多寡はバブルチャートでも確認ユーザーのニーズの傾向を分類して把握するのに便利なのだと言う。下図のように、バブルチャートでは関連キーワードの検索量が一つひとつの丸の大きさで示され、ユーザーの検索意図が似ているキーワードほど、丸と丸の距離が近くにプロットされている。たとえば、図の下の方には価格や値段といったキーワードが固まっており、「オーダースーツの相場を知りたい」というニーズの傾向がつかめる。

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 このようにユーザーのニーズを把握して制作したコンテンツが、長期的にユーザーを連れてきてくれる「エバーグリーンコンテンツ」になるのだ。

定期メンテナンスに大切な「カバレッジ把握」の視点と方法

 一方、コンテンツは定期的にメンテナンスすることも重要だ。エバーグリーンコンテンツのメンテナンスをどのように行うのか。

 鈴木氏によると、オーダースーツ関連の記事の中で、レディースの情報をまとめた記事の検索順位が徐々に低迷していた。そこで、ツールを使って既存コンテンツがカバーできていないキーワードを分析し、対策を行ったと言う。

 先述のバブルチャートでは、自社メディアがどのキーワードで検索順位を獲得できているかを把握することも可能となっている。下図の緑になっているキーワードは検索順位が高いもので、赤くなっているキーワードは検索順位が低いもの。灰色は検索順位がついていないキーワードだ。このように、自分たちのコンテンツが押さえられていないニーズを、一目で把握できる。

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 鈴木氏はこの結果を見て、「従来オーダースーツは男性が作ることが多かったが、ここ数年で女性向けのオーダースーツの店が増えてきた」と分析。ユーザーのニーズも、それに応えられるサービスも増えてきたため、ランキング記事の内容を更新したり、ユーザーの悩みに答えるQ&Aのコンテンツを追加したりしたのだと言う。

 たとえば、Q&Aのコンテンツには「女性スタッフを指名できる?」など、ユーザーの悩みに的確に寄り添った質問と回答を掲載。これは、検索結果に表示されるPAA(People Also Ask)、「他の人はこちらも質問」を参考にピックアップした内容だ。

 月岡氏は「PAAはユーザーのニーズがリアルタイムに把握できるので、ぜひ参考にしていただければ」とルーミーの手法を評価し、参加者に推奨した。

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この記事の著者

岡田 果子(オカダ カコ)

IT系編集者、ライター。趣味・実用書の編集を経てWebメディアへ。その後キャリアインタビューなどのライティング業務を開始。執筆可能ジャンルは、開発手法・組織、プロダクト作り、教育ICT、その他ビジネス。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

提供:株式会社Faber Company

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

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2025/04/15 10:00 https://markezine.jp/article/detail/48803

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