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MarkeZine Day(マーケジンデイ)は、マーケティング専門メディア「MarkeZine」が主催するイベントです。 「マーケティングの今を網羅する」をコンセプトに、拡張・複雑化している広告・マーケティング領域の最新情報を効率的にキャッチできる場所として企画・運営しています。

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MarkeZine Day 2026 Spring

変容する金融業界のマーケティング

組織横断で全社員対象にマーケスキルの向上を。牽引者の木田氏に聞く、三井住友海上のマーケティング変革

2025年の志願者は600人超、組織横断で進めているマーケ人材の育成

MarkeZine:それと同時並行で、マーケティング人材の育成にも取り組まれてきたと聞いています。

木田:はい、初期から現在にわたり、「素早く・体系的に・大規模に」をキーワードに、全社を巻き込んでマーケティング人材を育成してきました。

 具体的には、マーケティングの基礎を学ぶ7ヵ月間のプログラムを実施しています。プログラムへの参加は、基本的に希望者の挙手制です。営業からコーポレート部門まで、ありとあらゆる部署から続々と参加者が増加しており、2024年度は300名想定のところに、600名が集まるほどの注目度となっています。既存の営業スタイルを変えていかなければならないこと、スキルを学ぶことが結果的にキャリアやボーナスにつながるよう、社内の仕組みが整備されてきたことなどが要因と考えられるでしょう。

 参加者は学習アプリでマーケティングを基礎から7ヵ月間かけて学び、ワークショップなどの中で自部署の課題解決について考えます。自然に「学んだものを現場で使ってみたい」というモチベーションとなっていくのが、この人材育成の最大のポイントですね。

MarkeZine:ここまで大規模に、人材育成に力を入れる狙いは何でしょうか? 特に、マーケティング以外の部署にも育成の対象を広げているところが気になります。

木田:私たちの部署がマーケティングの拡大・浸透にいくら注力しても、営業部門やコーポレート部門などの社内各部署が、マーケティングやデータ活用の意義を理解していなければ活動はうまく進みません。それを解決するのが、現場担当者たちの育成です。現場でマーケティングへの賛同者を“一気に”増やすことで、組織全体を変革していくことができるのです。

卒業生が各所でマーケティングを実践

MarkeZine:マーケティング人材の育成に取り組まれてきて、実感している社内の変化はありますか?

木田:育成プロジェクト「卒業生」たちの活躍が顕著です。プロジェクトでは、初年度で200名、2025年時点で1,100名ほどの卒業生を輩出してきました。営業が自らマーケティングソリューションを考え出したり、NPS(顧客推奨度)を調査する部署があったりと、自主的な動きがあちこちで見られます会社のカルチャーが変わったことを実感していますね。

MarkeZine:プログラムを受講してすぐにマーケティングの実務をこなせるようになるものなのでしょうか?

木田:それはなかなか難しいことが多いので、私の部署内に社内向けコンサルのようなマーケティング支援専門部隊を設けており、各部署から年間約100件の相談を受けています。案件の大小を問わず、「マーケティング的な考え方を知りたい」「リサーチをしてみたい」といった相談から、「提案書の作成を手伝ってほしい」といった急ぎの依頼まで、部署を問わず伴走し、成果につなげています。全社で人材育成を推進したからこそ、横断的に相談しやすい雰囲気や、卒業生同士のコミュニケーションも生まれていますね。

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マーケティング推進、組織カルチャー醸成のカギは?

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この記事の著者

安光 あずみ(ヤスミツ アズミ)

Web広告代理店で7年間、営業や広告ディレクターを経験し、タイアップ広告の企画やLP・バナー制作等に携わる。2024年に独立し、フリーライターへ転身。企業へのインタビュー記事から、体験レポート、SEO記事まで幅広く執筆。「ぼっちのazumiさん」名義でもnoteなどで発信中。ひとり旅が趣味。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2025/04/18 09:30 https://markezine.jp/article/detail/48847

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