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LINEヤフー、2025年の新サービスを紹介 ミニアプリ強化・プロダクト横断のデータ分析機能など提供

 LINEヤフーが、2025年5月20日(火)・21日(水)の2日間にわたって開催中のビジネスイベント「Hello Friends W!th LINEヤフー」において、同社マーケティングソリューションカンパニーでカンパニーCEOを務める池端由基氏、カンパニーCPOを務める二木祥平氏がキーノートに登壇。2023年10月から掲げる「Connect One構想」の進捗と新機能群を発表した。

同社マーケティングソリューションカンパニーでカンパニーCEOを務める池端由基氏、カンパニーCPOを務める二木祥平氏
(写真左)LINEヤフー株式会社 上級執行役員 マーケティングソリューションカンパニー カンパニーCEO 池端 由基氏
(写真右)LINEヤフー株式会社 上級執行役員 マーケティングソリューションカンパニー カンパニーCPO 二木 祥平氏

 LINEヤフーが掲げる「Connect One構想」は、LINE公式アカウントを中心にユーザー基盤・顧客管理基盤を整え、広告にとどまらず販促・CRM・EC・予約といったあらゆるビジネスソリューションを1つのプラットフォーム上で提供していく構想だ。プロダクト開発を担当する二木氏は、2025年にリリースする新機能とサービスの詳細を解説した。

2025年注目すべき新機能・サービス展開

LINEプロモーション絵文字

 LINEプロモーション絵文字は、企業がオリジナルのLINE絵文字をユーザーに提供できる機能で、2025年4月にリリースされた。自然なコミュニケーションを通じて、友だち追加とブランディングを促進。既にアサヒ飲料や日本コカ・コーラが先行トライアルを実施した結果、10・20代ユーザーによるダウンロードが多い傾向があったという。

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LINE Touch

 LINE Touchは、交通系ICカードと同じ要領で、スマートフォンをかざすだけで瞬時にLINE公式アカウントやLINEミニアプリのサービスにアクセスする機能だ。これまでQRコードの読み取りによって行われていた友だち追加やミニアプリ起動、会員証提示といったオフライン接点で、利便性の向上が期待できる。2025年10月以降に提供予定。

LINE Business Profile

 LINE公式アカウントのプロフィールページを刷新し、チャット、ショップ、クーポン、タイムライン投稿などのコンテンツをまとめて表示する。

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 また、同社が展開するサービス・法人サービスも集約し、ポータルサイトとして問い合わせや予約、購入なども完結できるようにする。加えてLINEヤフーのメディアと連携し、ユーザーの検索行動を通じてユーザーと公式アカウントの自然な出会いを創出する。2025年10月から、随時機能を提供する予定だ。

チャットProオプション

 LINEチャットの機能を大幅に拡張し、2025年3月に提供を開始した有料オプションサービスで、顧客情報をカルテのように管理する機能や、従業員間での引き継ぎ機能などを実装。リリースから2ヵ月で国内9,300件のプラン契約を獲得し、タイや台湾などアジア地域でも展開されており、グローバル全体では4万6,000件以上の契約数に達している。

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LINE通知メッセージ

 これまでの決済・料金、発送、サポート、予約といった用途だけなく、抽選結果や金融手続き、アンケート・顧客管理、クーポン・ポイント、安全・セキュリティといった幅広い用途に対応する。2025年6月以降の提供を予定している。

LINEミニアプリの強化

 LINEミニアプリは、アプリのダウンロードや会員登録不要でLINEアプリ内から企業やお店のサービスを簡単に利用できるプラットフォーム。現在2万1,000のアプリ数と月間1,400万人のアクティブユーザーを獲得している。二木氏は「LINEミニアプリはコア・プロダクトの1つ」と位置づけ、2つの機能強化を発表した。

 1つ目は、2025年9月以降にアプリストアのような「LINEミニアプリホーム」を導入し、ミニアプリの発見と起動の手間を簡便化する。2つ目は決済機能の拡充だ。LINEミニアプリ内でスムーズに購入アクションが可能になる。

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AI連携の強化

 2025年4月にLINE公式アカウントと生成AI(ChatGPT、Claude)を接続した「LINE Bot MCP Server」を公開。自然な会話を通じて、LINE公式アカウントでメッセージの作成と送信ができる。将来的には、公式アカウント自体が、エージェントとしてユーザーとコミュニケーションを行える状態を目指すという。

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データ活用とパーソナライゼーションの進化

 さらに、LINE公式アカウントやミニアプリを通じたコミュニケーションの改善策として、データ活用の機能開発にも力を入れている。

Business Manager Insights

 LINEヤフーのプロダクトから得られるデータと1st Partyデータを統合・可視化する新機能で、2025年10月以降に提供予定。同機能により、企業はユーザーの属性や行動パターンをより深く、リアルタイムに理解できるようになる。具体的には、「どんな特徴のある人が友だちになっているか」「友だちになった顧客のLTVはどう変化しているか」といった分析が可能になり、各種チャネルの効果測定も容易になる。

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 さらに、この可視化されたデータは広告配信の設定にも直接活用できるため、LINE公式アカウントやミニアプリで蓄積された顧客データを基にしたターゲティング広告の展開も実現する。

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 「ユーザー中心のサイクルを循環させることで、使えば使うほど一人ひとりに寄り添った深い関係性を築けるプラットフォームへと進化する」と二木氏は語る。

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 セッションの最後に池端氏は、「本来、つながるということはそれだけでも素晴らしいこと。けれども、それ自体が決してゴールではなく、そこで止まってはいけない」と語り、同社の理想や願い、思いを込めた「そのつながりには次がある」というメッセージを紹介した。

 「私たちは皆さんと“この次“をともに作っていきたい」と締めくくり、ユーザーと企業の関係性の深化を目指す姿勢を示した。

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MarkeZine編集部(マーケジンヘンシュウブ)

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MarkeZine(マーケジン)
2025/05/21 07:15 https://markezine.jp/article/detail/49124

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