SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

マーケティングは“経営ごと” に。業界キーパーソンへの独自取材、注目テーマやトレンドを解説する特集など、オリジナルの最新マーケティング情報を毎月お届け。

『MarkeZine』(雑誌)

第113号(2025年5月号)
特集「“テレビ”はどうなる?」

MarkeZineプレミアム for チーム/チーム プラス 加入の方は、誌面がウェブでも読めます

西口さん!難しいことはわかりませんが、マーケティングで一番大事なことを教えてください(AD)

これは実務やキャリアに役立つ“地図・ガイド”だ!西口氏の新刊『マーケティング手法大全』はこう使え

航海に必要な「世界地図&ガイドブック」

MZ:本連載で取り上げてきた『マーケティングを学んだけれど、どう使っていいかわからない人へ』と、今回の『マーケティング手法大全』は、初学者にわかりやすいという点で共通しています。ペアとなる書籍のようにも感じますが、どのような違いがありますか?

西口:前著が「マーケティングでビジネスをどう切り開くか」の航海術の書だとしたら、本書は実際の航海に必要な「世界地図&ガイドブック」です。どこがどんな気候で、どんな動物がいて、どんな食べ物が手に入るのか。地域特性や暮らし方は、今いる場所と比べてどうなのか。現在地と行き先を確かめ、そこに行くのに何が必要なのかがわかれば、実務にもキャリア形成にも活かせます。

MZ:マーケティングの全体像の図を見て、前著に登場し本連載でも解説いただいたストラテジーマップが思い浮かびました。この2つの図は、どう使い分ければいいでしょうか。

西口:今回の全体像は、業務のプロセスです。一方でストラテジーマップは、新規顧客になったりロイヤル化したり離反したり、ブランディングの影響を受けたりと、顧客の状態変化を表しています。その変化を踏まえた戦略の地図なんです。そのため、両方を照らし合わせて業務に活用してもらえたらと思っています。

本書p72より、マーケティングの全体像の詳細版(クリックして拡大)
『マーケティングを学んだけれど、どう使っていいかわからない人へ』より、「ストラテジーマップ」(クリックして拡大)

AIマーケティングが広がる時代に

MZ:『マーケティング手法大全』ではAIマーケティングの箇所も、見逃せないトピックだと感じました。どういった予測のもと執筆されたのですか?

西口:AIマーケティングの最終的なゴールは明確で、あらゆる情報をデータとしてAIに与えることで、業務プロセス全体をAIが代替・自動化するようになるでしょう。マーケティングの手法も最適なものを選んでくれますから、人間が試行錯誤して選ぶ必要がなくなります。

 ただし、人間が要らなくなるわけではありません。今後のマーケティングにおける人間の役割を考える上で重要なポイントの一つは、AIが精緻化させ効率化を進める部分を、ブラックボックスにしないことです。飛行機の自動操縦が進んだからといって、パイロットが不在にはなっていませんよね。AIを使う側として、マーケターがしっかり舵取りして調整する必要があります。

 そしてもう一つは、人間の心理に向き合うことです。N1分析などを通して、潜在意識も含めた顧客のインサイトをつかむことが、人間ならではの役割として残っていると考えています。

MZ:最後に、入門者の方を含めて、この本をどのような方にどう使ってもらいたいかお聞かせください。

西口:本書の内容はできるだけ平易にしましたが、決して入門者に限った本ではありません。中堅マーケターやそれ以上の方、またマーケティングに興味がある方やマーケ以外の職種のビジネスパーソンまで幅広く、知識の習得に活用いただけると思います。同時に、マーケの人材や責任者を採用する立場の方なら、「この人は何に強いのか」を判断するにも役立ちます。

 本書の読者特典コンテンツ(詳細は本書p285)や派生する内容などを、私が運営する無料の学習コンテンツ「Wisdom-Beta」で発信しているので、本書と合わせて活かしてください。学びに終わりはありませんので、AIを含め、ぜひこれからも読者の皆さんには学び続けていただけたらと思います。

マーケティング手法大全 トップマーケターを目指す人が知っておきたい12分野115種のメソッド

Amazon SEshop その他

マーケティング手法大全
トップマーケターを目指す人が知っておきたい12分野115種のメソッド

著者:西口一希
発売日:2025年5月21日(水)
定価:2,200円(本体2,000円+税10%)

本書について

「〇〇マーケティング」と呼ばれる巷にあふれる多種多様な手法から実務に使えるものを西口氏が厳選。 特に大事な手法を12分野に分類し、体系立てて事例とともにその手法を解説しているので、マーケティングの全体像を把握するのに役立ちます。

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • X
  • Pocket
  • note
関連リンク
西口さん!難しいことはわかりませんが、マーケティングで一番大事なことを教えてください連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

高島 知子(タカシマ トモコ)

 フリー編集者・ライター。主にビジネス系で活動(仕事をWEBにまとめています、詳細はこちらから)。関心領域は企業のコミュニケーション活動、個人の働き方など。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

吉永 翠(編集部)(ヨシナガ ミドリ)

大学院卒業後、新卒で翔泳社に入社しMarkeZine編集部に所属。学生時代はスポーツマーケティングの研究をしていました。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

提供:株式会社翔泳社

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

MarkeZine(マーケジン)
2025/06/13 07:00 https://markezine.jp/article/detail/49215

Special Contents

PR

Job Board

PR

おすすめ

イベント

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング