ローソンストア100のマーケティング戦略とは
──ローソンストア100のマーケティング戦略を伺えますか。
小栗:我々も店舗が最大のメディアであることを軸に、店頭コミュニケーションの質の向上を図っています。店頭幕・陳列棚・パッケージ・店内BGMなどのクリエイティブの推進もそうですし、お客様のタッチポイントも増やしています。
加えてデジタル化の推進も重要なテーマになっています。我々の店舗網は、関東・名古屋・近畿地方と、人口が集中地域にあります。したがって地域の中で、我々の店舗に頻度高く来店いただける方に対し、デジタルとリアルを絡めてコミュニケーションを取っていくことに注力しています。
──どういった属性の方が来店されることが多いですか。
小栗:ローソンと比べ、ローソンストア100にいらっしゃるお客様は、平均年齢が10歳程度高いです。と言うのは、卵・野菜・生鮮食品といった日々の食卓を彩る商品構成となっているからです。
また、単身世帯のお客様が多いです。弊社では「買いやすい」ことを大切にしているため、単身の方でもお買い求めしやすい使いきりサイズを多数そろえています。
顧客起点・顧客視点を持ち続ける
──マーケティング施策を決定する上で心がけていたことはありますか。
小栗:我々がやりたいことではなく、いかにお客様に貢献できるのかを考え抜くことが最大の軸ですね。どうしても様々な要因で、企業として事業成長するにあたり、自社都合の施策によりがちになってしまうことがあります。それを意思決定の場でも「我々が主語なのか、お客様が主語なのか」は必ず議論するように心がけております。
──お客様をとらえる際にはどのようなことを行っていますか。
小栗:商品別の売上の確認はもちろんですが、会員情報などからお客様の層も常に見ています。どういったコミュニケーションからお客様がどのような購入に至っているのかをチェックしています。