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『MarkeZine』(雑誌)

第113号(2025年5月号)
特集「“テレビ”はどうなる?」

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業界キーパーソンと探る注目キーワード大研究

店舗という“最強メディア”を活かす。ローソンストア100が描く、次の20年に向けたマーケティング戦略

「3本の柱」でブランドを再構築

──今回20周年を迎え、様々なキャンペーンを打ち出しておりますが、その背景を教えてください。

小栗:お客様をはじめ、関わってくださる全てのステークホルダーの皆様へ感謝伝えるためです。また今後の20年、愛される企業にしていくためにはさらなる進化が必要だと考え、ブランド戦略の刷新も行いました

──具体的にどのようなことを行うのでしょうか。

小栗:周年行事としては、復刻商品・福袋を展開しています。発売から6日間で20万個を売り上げた「濃い味クリームチーズ」をはじめ、SNSで大きな話題となった「悪魔のおにぎり」「リングドーナツ」も復刻します。また福袋や各種キャンペーンを通してお客様に来店いただき、今後のブランド戦略・事業方針を体験いただくきっかけにしていければと考えております。

※※本施策はすでに終了しています。

──ブランド戦略刷新の軸足は何でしょうか?

小栗:コーポレートビジョンを刷新し、我々が何を目指していくのかもう一度立ち戻ってアップデートしました。生鮮の改革は、我々にとって重要な要素です。2025年6月より大きく舵を切ることになりました。

 まず、生鮮品の品目数を50%増やします。合わせて新しく開始したのが、生鮮食品のプライベートブランド「LSマルシェ」です。仕入れルートを見直し、今まで以上に鮮度の高い商品をそろえました。

新ブランド「LSマルシェ」

小栗:また創業時から開始した弊社のプライベートブランド「バリューライン」は、新コンセプトである「あたらしい、おいしい、うれしい」を体現するブランドとして非常に重要な部分です。ここは生鮮などのカテゴリーにとらわれない、横断的なブランドとして育てていく予定です。それにともない、品目数を3倍に増やしていきます。

 加えて卵や牛乳などの生活必需品は安価に据え置くため「マチの安心価格」を設定しました。商品サイズやパッケージを見直すことで、物価が上昇する中でも低価格を実現します。

左:LSマルシェ、右:バリューラインのロゴ。バリューラインはリブランディングにあたり、ロゴも刷新した。
左:LSマルシェ、右:バリューラインのロゴ。バリューラインはリブランディングにあたり、ロゴも刷新した。

グループ連動の強化などで「ライフスタイル・ブランド」を確立する

──今後の展望や展開を教えてください。

小栗:周年・コマーシャルはきっかけです。これらを通して我々が何を目指していくのかという「背骨の部分」をお客様に見ていただきたいと考えております。

 またローソンとのグループ連動は、2024年から「ハピろー!」という企画からグループ連動で進めております。今後、連携・連動を図るためにどのようにグループで行えるのかを密に話し合いを深めているところです。

 最後にコーポレートビジョンとなった「毎日の生活を豊かにするライフスタイル・ブランド」とは言っても、ライフスタイルは多種多様です。今後はファミリー層への接点を強化すべく、商品ラインナップ・コミュニケーションも考えていきたいですね。加えて我々は日本に店舗を構えていますが、海外からのお客様も少なくありません。マクロなグローバルトレンドなども、ライフスタイルの変化をつぶさにとらえ、店舗や商品に反映していきたいですね。

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この記事の著者

齋藤 ゆう(編集部)(サイトウ ユウ)

大学卒業後、広告代理店に入社しマーケターに。その後、事業会社に転職。金融・美容分野のマーケティング・企画・運営・セールスに携わる。2020年、翔泳社に入社しMarkeZine編集部に所属。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2025/06/19 09:00 https://markezine.jp/article/detail/49232

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