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2025年上半期の傾向は？TBWA HAKUHODO、SNSとトレンドをまとめたレポートを発表

2025/06/05 10:30

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　TBWA HAKUHODOのマーケティング組織「65dB TOKYO」は、2025年上半期にSNS上で発生した約20億件の投稿からトレンドを分析。生活者の共感行動や企業との接点、AIとの関係性などを読み解いたレポート「2025年上半期SNSトレンド徹底解剖」を公開した。

　メンション数もいいね数も多い「ゴールデントレンド」には、「画像ミーム」「AI」「企業とユーザーのコミュニケーション」のトレンドが目立つ結果となった。

　今回は、3大トレンドの中でも特に注目を集めた「画像ミーム」の拡散傾向に焦点を当てて紹介する。

　2025年上半期は、Xにて画像と一言を組み合わせたシンプルな投稿フォーマット「画像ミーム」が広がった。以下、具体例を紹介する。

・ｴｯﾎｴｯﾎ：擬音あてはめ
メンフクロウのヒナが走る写真が、人間が腕を振って走っているように見えることから、擬音「ｴｯﾎｴｯﾎ」とともに拡散されミーム化。これまでで約58億インプレッション以上を記録したと推計される。これらは「共感の共有」によって炎上リスクを避ける使い方もでき、定着した形だ。

・情けない写真ください：お題募集
一般ユーザーが突如「すみません、犬の情けない写真欲しいです」と投稿し大きな反響を呼んだ。人間や料理などあらゆる界隈に派生しミーム化し、関連投稿は1.8万件以上に。これらは、参加型の拡散構造が特徴となっている。

・育児ママあるある祭り：感情あてはめ
映画での俳優の感情的なワンシーンを切り取って、育児ママのあるあるを表現し話題に。のちに日常のあるある表現にまで派生しミーム化し、関連投稿は9.9万件以上へ。「安心して共有できる」心理的安全性が拡散を後押ししているという。

　これらの傾向に対し、65dB TOKYOは、「発信するより、共感したい・されたい」気持ちを起点とした新たな行動様式がSNS上で定着しつつあると指摘。SNS上での発信には慎重さが求められる今、画像ミームは“感情を安心して共有できる手段”としてユーザーに受け入れられている。同チームは、「他者の言葉や画像を借りて自分の感情を表現するスタイルは、今後ますます主流化する」と予測している。